和尚のちょっといい話
現在、大安禅寺のほぼ全ての建物が国指定重要文化財となっています。近年の地殻変動における災害や地球温暖化現象の影響を受けての異常気象による災害など、これまで以上に色々な災害被害が世界中で多発しているなか、卑山では文化庁並びに福井県、福井市文化課のご指導の下、大規模な保存修復工事計画が予定されています。本日は午後から、2年前より始まった補修工事実施計画の為の準備作業会議と視察が関係者立会いのもと行われました。平成20年に国の重要文化財に指定を受けてより6年の歳月が流れましたが、ここに来て愈々全面修復工事の計画が出発した感が有ります。
準備作業会議のようす / 大安禅寺 書院にて
視察のようす / 本堂にて
この計画は、工事が始まってから完成に至るまでに約10年とも15年かかるとも言われているだけに、慎重にも慎重な準備が必要とされています。卑山を護持する住職としてこれまでにも幾多の補修工事を繰り返して来ましたが、今回の計画は「百年の計」とも思われるだけに緊張感を持って対応しています。400年近い歴史を有する大安禅寺。福井市内では卑山のみが重要文化財に指定を受けている唯一の建造物です。「温故知新」の言葉を胸の奥に刻みながら計画を推進して参りたいと念じます。
さて、話はがらりと変わって、今日9日はサラ・ローレンス大学個展開催で大変お世話になったジン・フォークさんのお誕生日です。ジンさん、おめでとうございます。その節には本当に本当に何から何までお世話になりました。改めて厚く御礼申し上げます。アメリカ、ニューヨークでの此の度の色々な体験は、和尚の今後の活動に大きな勇気を与えてくれたと思います。
ジンさんと過ごした2週間は実に楽しい時間でした。今日のお誕生日をお祝いいたしますと共に、ジンさんの今後益々のご健康と御活躍を願っています。友峰和尚より