和尚のちょっといい話
年末大掃除が引き続き行われています。恐らく400年間に渡って今日まで脈々と続けられて来たものと思いますが、掃除ほど大切なものはありませんね。一石五鳥ほどの御利益があると和尚は思います。人間、見慣れてくると全ての感覚がマヒ状態になり、汚くてもなんら感じなくなってしまいます。掃除を徹底すると、色々な物の一つ一つが自分の居場所を確かめるかのように、くっきりと光って見えます。そもそも物が光るのではなく、自分の心が澄んでいくに従って、そのように感じるのかもしれません。また、不必要な物も見えてきますから、掃除によってきちんと整理整頓がなされていきます。物と対話しながらのお掃除、感謝しながらのお掃除。体を適度に動かす為、健康にもいいですね。
志納所の大掃除中
最終的には心のお掃除だと思いますが、お手伝いくださっている方々の御顔が生き生きしてくるのを感じ取っています。こんなにも「お掃除」を旗印に掲げるお国は他にないと思いますね。美しい日本!綺麗な国、日本! そうだと思いませんか!これは和尚の独り言なのかも知れません。美しい国は他にも沢山あると思いますが、お掃除を大切にするお国はそんなにないと思います。物を大切にする心はお掃除から出発です。まだまだ続く大掃除。最後には大玄関の掃除です。400年間の風雪に耐えて来たグニャグニャ曲がった屋根を支える横柱。掃除をするたびに思う、木の持つ力です。普段は何にも感じない横柱も、掃除をすると実に有りがたい存在が見え始めてきます。お掃除お掃除ほいさっさ!あっち拭く拭くほいさっさ!こっち拭く拭くほいさっさ!愈々これからがお掃除の正念場となりそうです。それにしても大安禅寺はデカイし、広いなあ! 南無観世音菩薩、南無観世音菩薩。秘かにお掃除ロボットでも買ってこようか! なになに、チョボットしか役に立たない? 南無観世音菩薩、皆さまの温かいご協力をお待ち申し上げております。友峰和尚より