和尚のちょっといい話
北陸地方はどんよりとしたこの時期特有の空で、時折みぞれ混じりの雨が吹き付けるなか長浜に向かって車を走らせましたが、滋賀県に入る頃には全くに反対の快晴の青空で、あまりの違いに愕然としました。今日は滋賀北陸教区・寺庭婦人会総会が良疇寺様で開催され、13名の各寺院の奥様が参加されての研修会と総会が有り、加えて支所長会も行われ和尚は宗務所長として参加しました。
滋賀北陸教区・寺庭婦人会総会 / 滋賀県長浜市・良疇寺(りょうちゅうじ)様 にて
お寺の住職夫人のことを我が宗派では「寺庭」と呼んでいますから、今風に言いますならば「ジテ女」という事でしょうか。今や安倍総理の目指す「女子力の社会進出」では有りませんが、各寺院においても寺庭様のお寺に於ける役割として住職並びに寺と檀信徒との架け橋に一層の尽力を願っているわけですが、というより今日の寺院活動に於いては寺庭様の協力は欠く事の出来ないほど大きな存在となって来ています。宗旨に関しての知識や作法などについては十分でない所もある為、今年度より本山指導の研修要項が加えられたわけで、開会行事の後、早速に愛知県一宮市、耕雲院住職・服部雅昭師によって「御釈迦様の一生を通して、御釈迦様の教えに学ぶ」と題して法話がなされました。お寺に嫁がれてよりこの方、何かと寺庭様の仕事も多忙で、改まって仏教の講話等聴くチャンスも少ないと思われるため、今回のような試みは大変意義のあるものと思いました。
耕雲院住職・服部雅昭師による法話の様子
午後よりは寺庭婦人会総会、並びに支所長役員会議も行われました。今年最後の会合となった滋賀北陸教区での催事でしたが、これで今年度すべての行事が終了しました。今日は、熱心に講師の法話に聞き入る寺庭方々の姿が印象的でした。今後も各々御寺院での寺庭様のご活躍を切に願いたいと思います。友峰和尚より