和尚のちょっといい話
先日、今回のニューヨーク個展に最年少で参加された小学6年生の加賀好さんからお礼の葉書が届きました。とても可愛い素敵な葉書に、綺麗な字で、感動した沢山の気持ちが綴られていました。すべての催事を無事終了した今、色々な思い出が蘇えってきますが、なかでも、好さんの参加は常に緊張感を緩和させてくれるマスコットのような存在でした。いつもぴょんぴょん跳ねている小リスのような感じで、周りの人たちへの気配りやお手伝いなどには感心したものです。彼女はクラシックバレーと書道を日々修業されているとか。個展初日の午前10時から行われた「第1回 書道教室」の時には生徒として参加し、学生さんの模範としての成るほど!見事な字を披露してくれました。
野口社中の丸子さん、北島さんとともに ( 撮影:斉藤公一 氏 )
書道教室のセッティングをお手伝いしてくれています
8名の学生さんとともに、好さんも書道教室に参加
好さんの字を見本に「楷書・行書・草書」の説明をされる 中 智恵子 先生
これまでにも色々な場所で個展を開催してきましたが、その都度思いますのはやはり、人との御縁を結ぶなかで自分を含めて誰かしらの成長を願うわけですが、今回は会期中に日々成長を見せる好さんに何より目を見張るものを感じたものです。勿論、参加されている方々も目に見えぬ成長と自信を獲得されていったことと思いますが、人生、若い時の経験ほど大切なものは有りませんね。アメリカのグローバル社会、しかもサラ・ローレンス大学の学生との学習となりますと相当なプレッシャーがあったと思いますが、堂々としかも丁寧に書き上げた彼女の心持は今後の修学にも大きな自信になる事と思います。書道教室が終了するや否や、そこはそれ、すぐに学童に戻って童心そのままに愛嬌をふるまう姿もまた可愛いものでした。
初めて書道を体験された学生さん!また得意げに書かれた学生さん!学生っていいですね!! 担当の中 智恵子先生もとっても素敵な方でした。和尚も久しぶりに教壇に立った面持でした。思えば大学時代に習得した教員免許、どうやらここにきて、アメリカでやっと役に立ったような気がしましたよ。つづく