和尚のちょっといい話

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友峰和尚のちょっといい話 【 第4063話 】
2024年 10月 01日 談

 

今朝の宝勝寺境内 穏やかな朝陽

 

この季節の風には格別なものを感じます。「その人の 足跡踏めば 風薫る」の俳句は正岡子規の詠んだ俳聖・松尾芭蕉を偲ぶ一句ですが、そよと吹くなかに故人を想うのもこの時季の風かも知れません。

 

ふわふわと揺れる 秋草の穂

軒下の日陰 菊葉

 

長い長い猛暑から漸く解放され清秋の朝のひととき苔庭を望みながら一服のお茶を頂く時に爽やかな風が吹き抜ける瞬間は言葉では言い表せないほどの安らぎを覚えるものです。また朝陽を受けて秋の草木が輝きを見せるのもまた格別な趣が有ります。しばしの時間ながら十分に癒される爽秋のひとときでした。

 

 

つるばら、ハゴロモジャスミン

 

今日から10月、神無月に入りましたが衣替えの日でもあります。衣替えと言っても今日の暑さではいささか早いように感じますが、それでも学生の頃は長袖の学ランに着替え登校した時のことを思い出します。何もかもが遠い昔の話ながら、季節の移り変わりは人間の心を情緒的なものにさせるようですね。

 

大安禅寺の夕暮れ

 

さて本日は移動日となり、一路自坊に戻りました。明日は法務のため神戸市に出向く予定をしておりまだまだ東奔西走の日々が続く昨今となっています。季節の変り目でもあり皆様にはくれぐれもご自愛ください。友峰和尚より

 

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