和尚のちょっといい話
大安禅寺 庫裡玄関
「春はあけぼの ようよう白くなりゆく山際すこし明かりて 紫だちたる雲のほそくたなびきたる・・」 清少納言「枕草子」の巻頭の文章ですが、大安禅寺から東の方角、白山連峰を望みますとまったく文章の如くのその風景が広がりを見せてくれます。
自坊で過ごす時は実に時を忘れるくらいにのんびり、ゆっくりとした時間が流れて行くように感じます。人間は住む場所によって心境も変わると言いますが、悠久の歴史を有する大安禅寺の地は今から約1200年前に竜王山・田谷寺(たにだんじ)が創建された霊地で、越前の高僧・泰澄大師が開山されたと伝えられています。
現在大安禅寺の諸堂が修理工事中ですが、この14日(日)に本堂の上棟式を控えその準備に入っています。本堂修復工事に引き続き間もなく庫裡建物も工事に取り掛かるというので、庫裡に保管されている什器を始め全ての保管物の整理移転を昨年から進めてまいりました。庫裡玄関は約30年前に全面修理をし創建当初の姿に復元しましたが、この度の保存修理工事で再び解体修理が行われるそうで過去を振り返り感慨無量の思いでいっぱいになります。
韋駄天神像
これまでに多くの拝観者を迎えて来た玄関だけに、徹底して綺麗に掃除し玄関に祀られている韋駄天神像に感謝の真を捧げました。庫裡完成時には現在の構造とは違った形に復元されるそうで複雑な心境にもなりますが、約10年後の竣工の日を楽しみにしています。「温故知新」の言葉も有りますが、この世は須らく古来からの知識や習慣を尊重しながら新時代に向けて更なる知識の発展と工夫が求められていくようです。
孫たちが アトリエへ遊びに来ました
さて本日のドジャース対ジャイアンツ戦で大谷翔平選手の一発が出ました!!誰もが待ち望んでいたドジャースでの初ホームランだと思います。大谷翔平選手おめでとう!!我々も頑張って参りましょう! 友峰和尚より