和尚のちょっといい話
寳勝寺本堂 上間の廊下に置いてあった品物を移動中
寳勝寺最後の普請ともいえる本堂南側壁面修復並びに上間の廊下側引き戸、庫裡側壁面修復工事がまもなく始まりますが、今日は早朝から茶室廊下側に置かれていた多くの品物を移転する作業をしました。工事が完成すると創建当初の如くに茶室から外の庭が望める様式に復元されますので今から楽しみにしています。
先日、上間側の外壁修復現場確認が行われました
寺カフェのアルバイトさんにも手伝ってもらい、、、
座布団やちゃぶ台・墨蹟作業用の板など、皆で運びました
工事を施工してくださる 高倉さんです
前回の修復工事では茶室は復元されましたが縁側の廊下は以前のままでカフェ利用のお客様も残念ながら茶室から庭を望むことが出来ませんでしたので、今回の修復が完成すると茶室の風格も上がるものと期待しています。完成しましたら秋には炉を使ったお茶会を催したいと願っています。また庫裡側の側壁も復元されるため、こちらも完成を楽しみにしています。
金沢市役所担当者の方による、庫裡側外壁修復のための視察 / 令和5年5月
国選定・寺町台伝統的建造物群のひとつでも有る寳勝寺も今回の工事でほぼ修復完了ということになり重要な臨済宗の禅宗建築物として後世に保存される事になりますが、金沢市歴史都市推進課のご支援ご指導には心から感謝申し上げる次第です。完成しましたら皆様には是非御来寺頂き、深まりゆく秋の禅寺の風情の中でお茶のひとときと共にゆっくりとお過ごし頂きたいと願っています。
ほととぎす
さて9月も矢の如く過ぎていきますが、まもなく23日(土)には秋季彼岸会を迎えようとしています。「暑さ寒さも彼岸まで」と格言にありますように、彼岸を過ぎますといっきに本格的な秋の季節に入り瞬く間に今年の終わり12月を迎えます。「光陰矢の如し 時人を待たず」で愚図愚図していると閻魔様がお迎えに来ますからご用心!ご用心!です。「長生きは只働くの他はなし 流るる水の腐らぬを見よ」ともあるように頑張って法務に作務にと精を出して参りましょう!!友峰和尚より