和尚のちょっといい話
傳燈寺盂蘭盆会を修業いたしました
気温が36℃を超えるなか、本日は伝燈寺盂蘭盆会並びにこのたび境内に完成した宝亀庵(納屋)の御祈祷を厳修しました。金沢市内より東に位置する宝亀山傳燈寺ですが歴史は古く、1311年延慶元年に恭翁運良<仏林恵日禅師>を開山とする臨済宗法燈派の禅宗寺院で、江戸期に大本山妙心寺より千岳宗仭禅師を加賀藩第三代前田利常公が迎えて臨済宗妙心寺派として今日に至っています。
高倉さんご夫妻 と 高橋ナオミさんが お参りされました
お檀家は一軒も無く、先代住職の宮崎元良師が弁財天会を結成して寺院復興に努めて来られましたが平成28年11月(2016年)に遷化され、現在は和尚がその後を受け兼務住職として引き続き寺院の護持と復興に当たっています。今年の10月22日(日)に伝燈寺里芋収穫奉納祭が開催予定となっていますが今年で3回目の修業となり、弁財天御祈祷祭とともに寺院復興への御法縁を広げています。
境内に完成した 宝亀庵(納屋)の御祈祷会
本日は午前10時半より関係者参詣のもと盂蘭盆会を厳修した後、境内に完成した宝亀庵(納屋)の御祈祷会を修しました。宝亀庵は今後色々な行事開催時に利用していきたいと願っています。
伝燈寺町の西川さんが お参りに来てくださいました
塩・洗米をまき、御祈祷をしているようす
境内で育っている 伝燈寺里芋
さて、自坊である大安禅寺の盂蘭盆会大施餓鬼会も間近に迫って参りました。愈々本年の御盆祖霊供養の最後でもあるので気を引き締めて読経に集中して参りたく念じています。
祈願する 読経三昧 蝉しぐれ 友峰
山々に 響く読経や 夏の寺 友峰
いが栗の 青々として 古寺静か 友峰
焼香し 尊師を偲ぶ 古刹かな 友峰