和尚のちょっといい話
友峰和尚のちょっといい話 【 第3540話 】
2023年 04月 27日 談
昨日おこなわれた、石川県文化財保存修復工房での視察のようす
昨日は石川県文化財保存修復工房に出向き、現在、重文・大安禅寺諸堂修復工事に伴い修復が行われている本堂内の襖と襖絵を工事関係者と共に視察しましたが、折も折、昨日夕刻の地元福井のローカルニュースで、「大安禅寺所蔵の福井藩お抱え絵師・狩野元昭筆の襖絵」はじめ「久隅守景筆六曲一双屏風」など10点が福井県指定文化財に認定されたと報道されました。
寺には福井藩歴代藩主より多くの重要美術品が寄贈されており、今回の諸堂修理工事に合わせ襖などの修復が工房で進められています。宝物類は現在、福井市歴史博物館に移転保管されており作品の調査が行われていますが、建造物のみならず収蔵品も重要文化財級の物が多く保存されているため修復された宝物は今後一般公開される事になっています。
「 明歴々 露堂々 < めいれきれき ろどうどう > 」
さて良い天気に恵まれた一日となりましたが、和尚は終日自室に籠って書簡の作成に当たりました。筆を持つといっきに気持ちが引き締まる思いで一杯になります。今やパソコンからメールを送る時代ですが、やはり自筆で綴る字体には温もりを感じるものです。書ける間は頑張って手紙は墨書して届けるように心掛けて参りましょう。友峰和尚より