和尚のちょっといい話

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友峰和尚のちょっといい話 【 第351話 】
2014年 08月 06日 談

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中庭の白蓮 / 大安禅寺にて

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日中友好の朝顔 / 寳勝寺にて

大安禅寺の中庭に咲いた見事な白蓮と、寶勝寺に咲き誇る深紅の朝顔です。甲乙付け難しといった処ですが、これからどちらも見頃を迎えます。何とも不思議なコラボレーションですね。紅白ですよ!めでたしめでたしですね。白蓮と朝顔の共通点は、どちらも由緒ある歴史の持ち主という事です。それを物語る証拠は、いずれの花も言葉を絶するほどの見事な色合いを見せてくれています。心が引き込まれて行きます。胸を痛めるニュースが毎日のように伝えられています。そんな中での開花です。花が、和尚の心を和ませてくれています。

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そういえば、禅の公案に「拈華。微笑」(ねんげみしょう)と云うのが有ります。御釈迦様が大衆に説法をされた時、無言で一本の華を拈じて大衆にお見せになりますと、それをご覧になっていた摩訶迦葉尊者がにっこりと微笑んだといいます。皆様はどう思いになりますか? 花を見て「綺麗だな!!」っていいますか? それとも、「欲しい!」ですか。 いやいや、心の安心は華とひとつになる所に有ります。こころが華に吸い込まれていく様ですね。相対する心から解き放たれていくことが”安心”なんですよ。「心こそ、心迷わす、心なれ、心に、心、こころ許すな」。そんな心境ですね。皆様、一度見に来て下さいね。お盆に合わせたかのようにどちらも見事に咲いています。

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朝顔の銘は「日中友好の朝顔」です。本当に、世界中から争い事がなくなるといいですね。花は無心に咲いています。「おのれ無き者に安らぎ有り」です。最近の争いは、「和合」からは遠く離れた異次元の世界の出来事のように思われます。華が咲いて素直に喜べる世界ほど安らいだ世界はないと思います。花の命のように儚く短い人生です。祖先の恩を思い父母の恩に感謝できる自分が一番有り難いと思います。間もなく大安禅寺の「盂蘭盆大施餓鬼会」が厳修されます。御先祖様の御霊に感謝の心を籠めてお供え物を準備してください。そしてさらにお料理も手造りで作ってお供えしてください。霊が眼に見えないと思うのは人間だけです。人間の目には物を見る限界がありますが、心には限界がありませんね。限界の無い心で全てのものを捉えていくことがお悟りの心です。御先祖の御霊が喜んでくださる時、皆様は摩訶不思議な妙心の世界を感じることができるはずです。どうか混沌とした今日、世事の現象に振り回されないように静かな心で過ごして参りたいと願うばかりです。友峰和尚より

 

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