和尚のちょっといい話

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友峰和尚のちょっといい話 【 第3372話 】
2022年 11月 10日 談

今日の犀川大橋からの風景

 

無事に退院して1日目を迎えました。しばらくは安静にとの事でしたが部屋の中でじっとしていてはどんどん体力が減退していくので、午前中にゆっくり休んだのち午後から寺町界隈をぐるりと一周する超スローウオーキングに出掛けました。途中で何度もベンチ休憩しながらの歩行でしたがそれでも気分爽快で、やはり健康ほど有難いものはないと実感するばかりでした。

 

長町にて

 

和尚が法話の中でよく引用する「病みてこそ道心の起こる候 不幸はこれ道の幸いなり」は、妙心寺開祖・第九十五代花園天皇(花園法皇)が妙心寺開山・関山慧玄禅師に述べられた御言葉ですが、禅の言葉で申せば「禍を転じて福となす」または「窮して変じ 変じて通づ」でしょうか?いずれにしましても窮すれば窮するほど「道心」が堅固になっていくように思います。されども入院中に多くの患者の方と接しますが重病の方も多く見受けられ、「道心」とひと口に言っても健康快復することが大切ですから、先ずは全力で病気療養に徹して健康を回復されんことを願うばかりです。

 

霊苑事務所の近くに 薬膳料理のお店ができていました

 

命を頂いてからこのかた「宿命」と「運命」と「天命」と、人間に与えられたこの3つの「命」の作用に於いて最終の「天命」とは“あるがままの命を素直に自覚する”事だと思うものです。「今という 今こそ今が大事なり 大事の今が 生涯の今」と言われた方が有りますが、本当に今の一瞬を大切に活かして参りたいと願う今日この頃です。

 

門前にて

さて来年の干支色紙描きもそろそろ急がねばなりません。無事に退院できたことに感謝しながら、来年の干支である「兎」の水墨画色紙描きに入りたいと思っています。友峰和尚より

 

 

 

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