和尚のちょっといい話

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友峰和尚のちょっといい話 【 第3364話 】
2022年 11月 02日 談

 

のじぎく / 寳勝寺玄関にて

 

爽やかな秋の風を受けながらふれあいパーク霊苑での墓前供養が修業されました。今日は気温も上がり少し汗ばむくらいでしたが、それでも時折吹き抜けていく風は絶妙で「微風幽松を吹く 近く聴けば声愈々好(みふうゆうしょうをふく ちかくきけばこえいよいよよし)」と禅語にあるように幽玄な雰囲気を感じたものです。

 

大安禅寺 愈好亭 / 2022年6月

 

この「愈々好(いよいよよし)」の言葉ですが、大安禅寺に「愈好亭(ゆこうてい)」という客間が有りこの禅語に由来するもので、大安禅寺の山号を「萬松山(ばんしょうざん)」と名付けたのも松の林から吹き抜ける風の音の幽玄さと仏法の弥栄を願ったものと思われます。これから本格的な紅葉を迎えますが、一年で最も心が洗われる季節でもあります。

 

愈好亭から望む 大安禅寺境内の紅葉 / 例年11月中旬

 

 

 

20年来の御縁を頂いている メアリーさんが来寺くださいました

 

さて本日はアメリカ・コネチカット州より友人のメアリー・ベッカーさんが3年ぶりに寳勝寺に来寺くださり久しく歓談しました。しばらくして飛騨国府町より大学時代からの友人・安国寺閑栖和尚が病気見舞いにと立ち寄ってくださり、本当に不思議な御縁の一日となりました。

 

 

 

夕刻、太平山 安国寺(高山市国府町)の閑栖和尚が来寺くださいました

 

「論語」の“朋あり遠方より来る、また楽しからずや”で、友人達との楽しい時間を過ごすことが出来た午後のひと時となったようです。南無観世音菩薩 友峰和尚より

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