和尚のちょっといい話
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境内に残る雪山 / 大安禅寺にて
豪雪による屋根雪の残雪がまだまだ多くあります。東京では春一番が吹いたそうですが、北陸地方も境内を取り巻く山々は確実に向春の様相を濃くしてきた感が有ります。もうまもなく春一番の暖かい南風が吹くものと期待していますが、2月も早1週間を過ぎ気持ちは逸る一方です。
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現在順調に大安禅寺修復保存工事が進められていますが、既存の建物を創建当初の形に忠実に復元する為に過去の建造物写真の提示が求められており、両親の古いアルバムや記録写真を探しています。そもそも写真機そのものが昭和初期には高価で貴重なものでしたから、モノクロ写真と言えども資料として現在まで保存されているのは大変少ないものです。幸いに先代住職でも有る父が視聴覚に造詣が深かった為、当時の建造物の写真が僅かながら残されています。
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卑山山門前で撮影された昭和20年頃の記念写真ですが、よく見るとその当時大変珍しい外国車2台と外国人そしてその横には昔の籠が映っており、背景の山門も当時のままで石組みの階段が有るのが確認できます。また右側には茅葺の民家が建っているのも印象的です。紋付き袴姿の地元の有志の方はじめ住職並びに松平家の関係者と思われる方々も見受けられ実に興味深い写真です。山門の姿もきちんと映されており、今後の修復保存工事に大いに役に立つことと思います。
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修復保存工事中の山門 (2020年6月撮影)
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長き時代を経ても建造物だけは修復保存をしながら創建当初の姿形をそのまま伝承していく事に歴史の重みを感じる今日この頃です。友峰和尚より