和尚のちょっといい話
友峰和尚のちょっといい話 【 第2620話 】
2020年 10月 19日 談
「四苦八苦」という仏語が有りますが、内孫が恐竜マニアで折り紙での恐竜をねだられた為、初めて挑戦したものの説明書を何度読んでも要を得ず、散々苦労してようやく一体だけ完成させました。実に約2時間をかけての悪戦苦闘の結果でした。
藤田通麿総代様と 歓談のひととき
もちろん3体ほど挑戦しての結果でしたが、説明書を読めば読む程に難しく途中でギブアップしようと思いましたが、孫のたっての依頼ゆえの奮闘でした。 完成した時の気持ちは言うまでも無く大満足でした。妻曰く「和尚さん、今後お寺で折り紙教室を開いてみては」。言うは易く行うは難しで、孫が幼稚園から帰って来るまでになんとしてももう一体仕上げねばと奮起した次第です。
明日の早朝より花菖蒲の株分け作業に入るのを前に、副住職が開墾した畑を一緒に見に行きましたがあまりの素晴らしさに感心しました。「坊主に鍬」では有りませんが、見事な畝(うね)の仕上がりに「坊主の子は坊主」と納得したものでした。「禅僧は百姓仕事が出来なければ一人前ではない」とは先代住職・實道和尚の遺言でも有ります。
坊主はお経と思いがちですが、瑞巌和尚の「主人公」の禅問答にも示されるように、常に主体性を持ってすべての事に全身全霊で立ち向かうことが求められています。明日は早朝より花菖蒲の株分け作業をしますが、集中して頑張ってやりたいと今から楽しみにしています。友峰和尚より