和尚のちょっといい話

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友峰和尚のちょっといい話 【 第2608話 】
2020年 10月 07日 談

長い電話コールが続いた後、新命副住職より連絡が入り「熊が出た!」との事。家族動物霊堂を管理する㈱アイソウシャの職員から通報を受けての対応でしたが、先般も地元町内の方から「熊を見た」との注意喚起があったばかりでしたから、大変心配しました。

それにしても熊とは驚きました。イノシシは日常茶飯事に出没していますが、熊となると話は別です。その日の夕刻の地元ニュースでも、熊が市内で頻繁に出没しているため十分注意するようにとの報道でした。昨年から出没を繰り返している動物は「猿、鹿、猪、狸、ハクビシン、アライグマ」そしてとうとう「熊」の登場です。気候変動に伴い山中の木の実が不足しているそうで、成程!卑山鐘楼の近くの柿木の実を狙って現れたとのことでした。昨日のブログで柿の実りを紹介した途端に通報を受けたので二度びっくりでした。

コロナウイルス禍の影響を受けて現在は拝観者が減少していることも、動物の多発と関係があるように思います。人の匂いが消えた境内一帯は動物達にとって天国なのでしょう。本当に困った(くまった)ことが起きてしまいました。境内が家族の通り道となっているだけに、さっそく庭師の末政さんに頑丈な柵を作ってもらうようお願いして金沢に戻りました。

一難去ってまた一難、再び「熊の出現」という大難題が突き付けられました。ニュースでは、熊に出会ったら「身を丸くして両手で首を抑えてじっとしてください、また決して走って逃げないでください」との事だそうです。どうやら和尚にはとても無理な話です。皆様、なにか良い方法はないものでしょうか?本当にくまったわい。さて熊も生きていくのが大変な時代になっているようです。動物も人間も共存して行く為の工夫が早急に求められているようです。友峰和尚より

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