和尚のちょっといい話
友峰和尚のちょっといい話 【 第2176話 】
2019年 08月 03日 談
吉田裕介君 真由さん御夫妻が ご両親と共に来寺くださいました
大本山妙心寺宗務本所発行の機関紙「正法輪」8月号が届きました。「臨済禅とは何か? 臨済宗における“業”の観念」と題して京阪教区梅松院・本多道隆副住職の文が掲載されており、さっそく読んでみました。和尚の法話の中でも人間の「宿業」について取り上げているのですが、そもそもあらゆる伝統仏教の原点は人間の「業」の問題に端を発しているだけに、どのように説いているのか興味深く読んだものです。
世間一般的には「あの人は業が深い」などと使われていますが、仏語としての「業」の意味は「人間の身・口・意の三業によって行われる善悪の行為」となっています。あの有名な一休禅師の墨蹟に「諸悪莫作 衆善奉行(しょあくまくさ しゅぜんぶぎょう)」と有るように、悪を為さず善い行いをせよというのが結論のようです。
さて自坊より依頼の色紙書きをしましたが、室内温度が34℃ともはや蒸し風呂状態の中での作業となりました。耳鳴りに肩凝りと「善行」を修する事の難しさを感じました。「言うは易く行うは難し」です! まさに自業自得の世界かも。友峰和尚より