和尚のちょっといい話
友峰和尚のちょっといい話 【 第2050話 】
2019年 03月 30日 談
選挙カーのスピーカーから流れる「お願いします!」の声が終日鳴り響く一日となっています。午前午後とも「ふれあいパーク霊苑」での開眼供養諷経を修行しましたが、心配された雨も「法雨(ほうう)」と成って故人の慈悲の心を感じる風情となりました。
ふれあいパーク霊苑にて 開眼法要を終え
3月最後の土日ですが、どちらも新年度を迎える前の霊前供養が予定され、年度末の慌ただしさを感じます。ニュースでは4月1日の午前中に新しい元号が発表されるとか、最近は生年月日を西暦で言う若者が増えていますが、和尚などは元号でしかピンと来ません! 和尚は西暦何年生まれですか?と問われると戸惑う世代かも? どうかお許しを。
「武 一即一切」 渓仙 書
さて今日の禅語ですが「武 一即一切」です。武とは「こころ」を表します。普通には矛(ほこ)を止めると習いましたが本来の意味は「こころ」です。一即一切とは見るもの聞くもの触れるもの全てが自分と一体であるという意味です。言い換えれば「あるがまま」の姿です。武士道とは己を捨てきった生き方を言うのかも知れませんね。あるがままに過ごして参りましょう! 友峰和尚より
あけびの花 / 寳勝寺境内にて