和尚のちょっといい話
友峰和尚のちょっといい話 【 第1946話 】
2018年 12月 16日 談
午前午後ともに年忌法要および墳墓開眼供養が厳粛に営まれました。法要遂行の意義は「追善供養」に有って、日常の精進努力による善行の恩徳を亡者に差し向け、ひいてはその恩徳が自分に戻って来ることを言います。読経の後に必ず回向文(えこうぶん)を読み上げますが、自他ともに悟りの境地をより高められますようにとの願いが込められています。
昔は菩提寺にお参りしますと「説教」の時間が有り、普段の講話とは一味違った有り難いお話を聞けましたが、近年ではあまり見かけなくなりました。「説教」とは小言を聞く事では無く「法話」としての普段のこころの有り方を説いていますから、「心の気づき」でも有ります。自分の心と出会える機会こそが「供養」なのかも知れません。
さて、今年もあと半月を残すのみとなりました。「師走」の字のごとく、一日があっという間に過ぎ去って行く感が有ります。兎にも角にも、お互いの「無事」を心より願いたいと思います。ブログをご覧の皆様!平穏無事にお過ごしください! 友峰和尚より