和尚のちょっといい話
じりじりと師走月が近づいてきますが、毎年この時期に必ずやらねばならない事が一つあります。それは境内全域の融雪装置の整備で、これを怠ると必ずあとで後悔します。今年の春先には36年ぶりの大雪に見舞われた北陸地方! なんと約2メートルの積雪で生活道路は寸断され、卑山の諸堂にも大きな被害が出ました。和尚は金沢に滞在中で、兼務寺院の除雪に追われていた矢先に自坊からの緊急電話! 直ぐに帰省を試みたものの、頼みのJRも北陸自動車道も閉鎖状況が続き最早お手上げといった感じでした。
なにもかもが雪に埋もれた 初春の豪雪 / 2018年2月7日
大安禅寺 境内
除雪作業に明け暮れました
副住職の懸命の除雪でなんとか生活道路は回復したものの、肝心の融雪装置用頼みの谷水も大雪で干し上がり、なんともかんともこちらもお手上げ状態! 大雪には慣れているものの、現場を離れていては打つ手も有りません。今年こそ!今年こそ!万全を期して大雪に備えたいとの切なる思いで、今日は取水口を始め境内各所の融雪装置の設置作業をした次第です。日頃から「無事」を願うなら「先手必勝」だと和尚は思います。小気味よく吹き出る消雪水には、雪国ならではの安心感を覚えます。明日もまた作業が続きます。
和尚手作りの融雪パイプ 境内全体に巡らせ、散水の確認中
さて、大相撲九州場所で22歳の貴景勝が優勝しましたが、こんな「いい話」は最近お目にかかれませんでしたよ。元師匠の貴乃花親方との「師資相承」の瞬間でも有りました。貴乃花親方の真意が弟子を通して現れた結果だったと、和尚も本当に嬉しく感じた貴景勝の優勝でした。友峰和尚より