和尚のちょっといい話
先般、少林寺責任役員総代の宮崎寒雉氏に宝勝寺の燭台修理をお願いしましたところ、本日見事な修復を得て戻って来ました。早速本堂前机に写真の如く据え付けましたが、宮崎寒雉氏は加賀藩の釜師で十四代目を継いでおられます。宝勝寺の燭台は約三百年前に鋳造されたもので、昇り龍の装飾が施された立派なものです。残念ながら途中で折れており、その場しのぎに針金で繋がれローソクを立てる芯棒もないため、これまでは飾り物として置いてありました。今回、宮崎氏のお陰で修復でき本当に有り難く思っております。宮崎氏は少林寺本堂にも殿鐘を御寄進下さいました。心から感謝申し上げます。
修復前 途中で折れ、斜めに傾いていました
修復後 本来の姿に
宮崎寒雉氏とともに 2018年10月
少林寺 宮崎氏寄進の殿鐘 (2018年少林寺盂蘭盆会にて)
その少林寺では今月四日まで、「東アジア文化都市2018金沢」でソン・ドン氏の作品展覧会が開催されています。この度、「変容する家」をテーマに和尚がインタビューに応じたVTRが完成し、展覧会の総括記録として金沢21世紀美術館の「変容する家」ホームページ内で公開されることになりました。YouTube動画で是非ご覧ください。本堂全体をギャラリーとして利用する、新しい寺院空間活用のあり方が紹介されます。
今日も多くの来場者が来られていました
東アジア文化都市2018金沢「変容する家」髙橋友峰 嵩岳山 少林寺 住職
TAKAHASHI Yuho – Chief Priest, Shorinji Temple
さて、ブログをご覧頂いている皆様! 和尚は老体に鞭打って元気に法務に精進努力を続けています。歩行困難だった膝関節も最近ようやく改善して参りました。現在はなによりも膝を愛し可愛がっています。正座が出来ること、無事に歩けること、極々当たり前だった身体の動きが実は当たり前でなかったことを感じ、深く反省するとともに心から感謝する今日この頃です。友峰和尚より