和尚のちょっといい話
傳燈寺 ハウチワカエデ の 木
平成30年もあと2カ月を残すのみとなりましたが、来年はいったいどのような元号に替わるのでしょうか? 本日は午前11時より、兼務住職先の傳燈寺にて、先代恭黄元良和尚大祥忌(三回忌)法要を桂岩寺ご住職に出頭頂き、傳燈寺西川町会長並びに地元の方々ご出席のもと厳修致しました。
傳燈寺 先代恭黄元良和尚大祥忌(三回忌)法要
現在、金沢市内4ヶ寺の兼務住職を拝命していますが、なかでも傳燈寺は今から約七百年前に、恭翁運良和尚(佛林恵日禅師)を開山に迎え勅願寺として建立された禅寺で、創建当時は多数の塔頭寺院が所在したそうです。その後は困難な時代を経過し、お檀家は一軒も無いなかで昭和62年に恭黄和尚が住職に就任し、「弁財天尊像」の御利益を掲げ「弁財天護持会」を立ち上げ、寺院の復興に尽力され現在に至っています。本日は金沢市埋蔵文化財センターより向井裕知専門主査の方が来寺下さり、傳燈寺の文化財の調査を依頼しました。重要な歴史的文化財を少しでも保存し後世に伝えたいと願っています。
法要後の茶礼にて
金沢市埋蔵文化財センター 向井専門主査 と 歴史保存会の方 桂岩寺御住職
久しぶりに出向いた傳燈寺でしたが、汚れがひどく寳勝寺スタッフと共にお掃除をしました。住職不在寺院の護持は本当に厳しい環境に有ります。帰り際には本堂前の草刈りをして帰山しました。ここでも山中寺院の法務活用方法が求められているようです。さて、11月はこの一年間の反省の月でも有ります。大いに瞑想してみたいと思います。友峰和尚より