和尚のちょっといい話
友峰和尚のちょっといい話 【 第1733話 】
2018年 05月 17日 談
寳勝寺山門前 の 睡蓮
仏教東漸の如く、今ではアメリカを始めヨーロッパ諸国全域に至るまで禅が浸透しています。ヨーロッパでは、「津波(つなみ)」の語と同じく「禅(ぜん)」という言葉がそのまま通用するほど市民の間で盛んに坐禅会が開催されています。
沙羅双樹のつぼみ / 寳勝寺 式台玄関前
以前フランスパリで個展を開催した時も、ギャラリーの地下が禅堂になっており夕刻ともなると何処からともなく市民が集まって来て坐禅が行われていたものです。勿論指導者も出家された禅宗のフランス人僧侶で、お隣の国ドイツにも禅センターがあります。今晩6時半より卑山で木曜坐禅会が開催されますが、寳勝寺は街なかの禅寺でも有るので大いに坐禅に参加して頂きたいと願っています。
本日のお客様 です
さて、実に蒸し暑いなんとも身体が怠くなるような一日となりましたが、本日午後は金沢市内兼務寺院「傳燈寺」「瑞光寺」の巡回に行って来ました。山中に有る傳燈寺は新緑に包まれ、初夏の花木の良き香りが境内に充満し自坊を感じさせてくれました。
傳燈寺 本堂
金沢市本多町 瑞光寺の森
瑞光寺は兼六公園下に有り、ひっそりと静まり返っていました。放生池に咲くカキツバタの花がひときわ美しく、それぞれにまたそれぞれの歴史を有する禅寺の初夏の佇まいに複雑な思いを馳せた巡回となりました。友峰和尚より