和尚のちょっといい話
友峰和尚のちょっといい話 【 第1670話 】
2018年 03月 15日 談
大安禅寺 境内の残雪
このところの暖かさにもかかわらず、大安禅寺には今だに多くの残雪があり美しいお庭も荒れ放題となっています。今月21日に厳修される「春季彼岸・涅槃・御像祭」を前に、卑山副住職をはじめ職員と世話方の宮田さんが毎日懸命に雪害各所の後片付けに当たっていますが、大きな被害を受けた渡り廊下や屋根は今も無残な姿をさらけ出しており、本当に心が痛みます。かろうじて難を逃れた庭木達は、春を待ちかねたように一斉に新芽を吹き、自然の神秘を感じさせてくれています。全山の木々の緑が濃くなって行くと同時に、気持ちも次第に安らいでいくのを覚えるものです。
荒れ放題のままの中庭
昨日までは京都・大本山妙心寺での会議出席でしたが、自坊に戻って一泊し、今日は金沢に入りました。京都、福井、金沢と目まぐるしく移動するごとに、その国々に住む人々の宿命の違いを感じ取り、住む場所によって人生そのものに大きな影響を受ける事を痛感します。
宝勝寺ふれあいパーク霊苑 管理事務所にて
さて、昨日はホワイトデーということで、先月のバレンタインデーで御心を頂いた御婦人皆様に早速「心ばかり」のお品をお届けしました。成る程!このような「あったか~い日」を作ってくださった誰かさんに心から感謝したいと思います。チョコレートを頂く事もまたお返しする事も大切な「お気持ち」を表す新たな日本の文化なのかも知れませんね。沢山の御心ありがとうございました。友峰和尚より