和尚のちょっといい話
つかの間の晴天 / 大安禅寺正面玄関にて
山門前の門松を始め御堂内のお正月飾りもすっかり片づけられてちょっぴり寂しい感もありますが、大安禅寺では早、節分会の準備が始まったようです。寺院に於ける一年を通しての色々な仏教行事に参加しながら、心を整えて行く気がします。
㈱ココ・プランニング 中本社長様が 新年の御挨拶に来寺されました / 寳勝寺にて
中本社長様、川面専務様とともに
「好事もまた無きに如かず」という言葉のように、有るがままに平穏無事に一年を過ごしたいと願うのは誰しもが望む所です。近年よく言われる「寺離れ現象」の原因がいったい何処に有るかを考えるならば、「寺院とは何か?」を究明すればその答えが出てきます。「寺院」の語源はサンスクリット語で「ビハーラ」と言い、その意味は「憩う、休憩する、安らぐ」で、その昔、現代のように各町内に集会所や公民館が無かった頃は主に寺院の伽藍を利用して、多くの人々の交流場所となっていたようです。
「 禅 一期一会 」 大安友峰 書
近年は寺院でのお葬儀や御法事、結婚式なども激減し、また簡素化されていく傾向に有ります。懐かしい言葉に「説教」というのが有りますが、全国の各寺院で必ず催行されていた「説教」も次第に無くなり、お寺自体の存在意義が問われている状況です。そのような寺院存続危機時代の波の中で、大安禅寺では積極的に法務活動を行っています。年中行事以外にも、法話は勿論のこと坐禅会、写経会、精進料理、坐禅修練研修、コンサート等々を通し「寺離れ問題」に取り組んでいる最中です。どの活動も究極は「安心立命の心境を体得せしめること」をその目的としています。いま、金沢寺町寳勝寺並びに野町少林寺でも「寺離れ対策」が始まっています。「僧侶の本分とはいったい何ぞや!」「乞うその本を勤めよ!」この一点に心を集中させ頑張っている所です。友峰和尚より