和尚のちょっといい話
友峰和尚のちょっといい話 【 第1570話 】
2017年 12月 05日 談
会議のため京都に向かいましたが、ものすごい雷轟と大粒のアラレの降りしきるなかでの出発でした。京都は嘘のように晴れていて、狭い日本なれどこうも気候が違うものかと驚きます。さっそくに寳勝寺からは突風で何もかもが吹き飛んでしまいそうでどうしよう!どうしよう!との不穏な連絡。じたばたしても仕方がないから風に任せよ!と返事したものの、よほど大変だったらしくあらゆるものが吹き飛んで行ったとか? 親切にも近くの工事現場の方が回収して持って来てくれたそうですから、世の中まだまだ捨てたものでは有りません。
僧侶育成審議会 / 妙心寺派宗務本所会議室にて
午後一時半から始まった「僧侶育成審議会」、なんともといかめしい会議名ですが、なかなかどうして為になる会議内容でした。和尚も七十歳になり最早これまで! 僧侶を育成する為のエネルギーが次第に消滅の一途をたどっている中で、幸いに委員の中には若い若い僧侶もおられ、その意見をヒヤリングしているだけで頼もしく思えました。要するに、僧侶の未来育成を語る時には若い僧侶の意見が一番大切だという事でしょうか。住職としては一人の後継者を育成することが義務付けられているだけに、事は重大です。和尚も勉強のつもりで出来る限り頑張って会議に出席していきたいと思っています。
京都に来るのも今年はこれで最後ですから、明日は本山に参詣してこの一年の感謝を捧げたいと思います。南無観世音菩薩 友峰和尚より