和尚のちょっといい話

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友峰和尚のちょっといい話 【 第1497話 】
2017年 09月 23日 談

平成二十九年度 大安禅寺秋季彼岸会・放生会 ご詠歌奉納

爽やかなお天気の中、午前10時半より秋季彼岸会に引き続き放生会(ほうじょうえ)が併せて厳修されました。今年最後の行事ということで例年より多くの方が参詣され、盛大な法要と成りました。法要中に焼香がなされますが、故人のお一人お一人を懐かしく感じていました。和尚は来年1月25日に70歳の古稀を迎えますが、これまで多くの檀信徒皆様にお世話になり、一年の行事を通して故人に対し心より感謝申し上げています。

放生会 / いけすの鯉に 水を注ぎ 供養しているようす

法要終了後、 世話人の方々が参列者に お供えした御餅を配っているところ

彼岸会の行事は、準備から法要執行までを檀信徒世話人皆様が担当されますが、この事も寺院と檀信徒との交流を目的として先々代から始めたそうです。近年の寺離れは寺院と檀信徒の交流不足から発生していることも事実で、卑山では一年間の行事を通して檀信徒との密接な法縁を大切にし今日に至っています。墓じまいや直葬に於いてもやはり、寺院側の交流不足がその原因になっていると思います。供養の本質や、祖先を奉じる事の大切さ、また家族との絆を深め核家族化を防ぐための努力なども、寺院に求められている事と思います。供養を通して何より感じるのは自分の心の安らぎです。「己こそ 己のよるべ 己をおきて 誰によるべぞ よく整えし己こそ まこと得難きよるべなり」 釈迦法句経の一説ですが、その「よく整えし」が御供養に当たると思います。あの世もこの世も自分の心の中にあることを悟れば、心は平安ですね。父母の恩と先祖の恩を忘れずに、日々を安らかに過ごして参りましょう! 友峰和尚より

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