和尚のちょっといい話
大安禅寺に家族動物の納骨供養堂「慈光堂」が出来て約四十年になろうとしています。現在では福井市、鯖江市、金沢市など六ヶ所に納骨供養堂が設置されていますが、いずれも㈱ペット愛葬社が主催しています。四十年前に、現在会長を務めている中村修二氏との出会いから家族動物達の霊供養が始まり、今では多くの方々がお参りされています。
本日は午後三時より卑山で家族動物の供養が行われ、和尚が久しぶりに供養導師を務めました。長年供養を続けていますが、不思議なことに供養が始まる時間になると決まってお天気が良くなるというジンクスがあり、今日も良く晴れました。参拝者も長年ご縁を得ている方々が多く、欠かさずに供養に来られています。大安禅寺の渓谷一帯は特別鳥獣保護区になっている為、早朝よりウグイスを始めとして色々な鳥が美しい声を奏でていました。
住職法話にて
近年は家族動物達の役割が大きくクローズアップされ、特に少子高齢化社会の進む中で独居老人の方々には日々の良き友で有り家族の一員ともなってきているようです。そもそも卑山で家族動物の霊供養を始めたきっかけは、家内の実家が大型犬を含め三匹の犬を飼っていたことに端を発しています。かなり高齢になっていたため最後はどのように葬ってあげようかと心配していた時、中村氏と出会いました。家族動物を丁寧に葬儀と火葬納骨をして下さるという事で、彼の事業に大いに賛同して今日に至っています。卑山の静かな環境の中で眠る家族動物達の安らかならんことを供養した穏やかな一日となりました。友峰和尚より
「和気萬福を生ず」