和尚のちょっといい話
寳勝寺ふれあいパーク 奥の院の「しだれ梅」
この時期はめまぐるしく天候が変わっていきますが、確実に春本番に向かっているようです。朝方から雨となりましたが、雨の音にも微妙に春の訪れを感じるものです。ニュースでは全国トップを切って桜が開花したところもあるとか、本当に春の到来が待ち遠しいですね。今日は移動日となり寳勝寺に入りましたが、霊苑工事も次第に全体像を現わしつつあるようです。到着して早速に「奥の院檀信徒墓地」を視察しましたが、周りの景色に溶け込んで卑山約四百年の歴史の重みを感じさせてくれる、重厚な雰囲気を醸し出していました。新しく造成される「ふれあいパーク霊苑」の工事も順調に進められており、大変嬉しく思いました。
寺に着くや否や来客の応対となりましたが、六年前、和尚が兼務住職に就任した時とは違って最近は頻繁に人の出入りも増えている為、留守をすることが出来なくなっている状態です。全国的に無住寺院が増えつつある状況下の中、寺院の再建と後継者育成という難題に取り組んでいますが、先ずは人の集まる寺院を目指しています。その意味において、寳勝寺は次第に活気ある寺院へと復活しつつあります。昭和初期には世界的宗教哲学者・鈴木大拙氏や西田幾多郎氏が卑山へ坐禅に訪れていた事を聞き、尚更身の引き締まる思いがします。禅寺は「坐禅行」が最も大切で、坐禅行を一般に普及させる事を主眼に置いて今後も坐禅会の発展に力を注いでいきたいと念じています。寳勝寺の坐禅会は今月23日木曜日の午後6時からです。皆様の御参加をお待ちしています。坐禅に来たれ!
北條淳子様から頂いたハンドクリーム さっそくに使わせていただきます