和尚のちょっといい話
今年は酉年ですが、先般、滋賀県草津市に嫁いでいる娘を訪ねたところ娘の趣味でも有るフェルトの「親子鶏」をもらい、本日寳勝寺志納所に飾りました。和尚の描いた鶏の絵色紙や職員の折り紙の鶏そしてパリで活躍中の荒木画伯の鳥図の作品と合わせて、志納所も「とりづくし」で賑わっています。寺カフェ利用のお客様も帰り際には志納所に立ち寄って下さり、可愛い鶏たちに声を掛けてくれているようでなんとも面白く微笑ましい光景です。各部屋から聞こえて来るお客様の声も小鳥のさえずりに似て、どことなく春めいた雰囲気を感じさせてくれたものでした。
土曜日の本日はカフェをオープンしていましたが、お寺でくつろぐ観光客の方々のファッションもすっかり春の色合いに趣きを替えているように思います。和尚はこの一週間の疲れがどっと押し寄せ、今日はさすがに休息日としましたが、早朝には妻から電話で地元新聞の一面に大安禅寺の記事が大きく掲載されているとの事! 突然掛かって来る電話は訃報が多い我々の職業の中に有って、本日の電話で報告を受けた記事内容も極めて緊張させられるものでした。まもなく始まろうとしている「平成の大事業10年計画、卑山諸堂全面修復復元工事」の前触れ記事でも有りました。新命副住職とのツーショットの写真が同じく掲載されたそうですから、気持ちを新たに副住職と共に不退転の気持ちで修復事業に臨みたいと思います。さてさて和尚の身体がこれから10年持つか持たないか? 檀信徒皆様が一番心配されているそうですが、文化財保護の為の修復工事と自分の身体のメンテナンスと、同じ立ち位置で頑張って参りたく思っています。南無観世音菩薩 友峰和尚より