和尚のちょっといい話

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友峰和尚のちょっといい話 【 第1267話 】
2017年 02月 05日 談

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本日も 立春大吉 の御祈祷が行われました

毎年感じるのですが、節分会を無事に終え立春を迎えると、気分ががらりと変わります。我が国古来の伝統的行事での習慣は、実に日本風土の中で民衆に根付いて来た日本人の知恵でも有ったように思います。勿論、約五千年の歴史を有する中国の慣習から学んだものも多くありますが、日本の風土に合わせた独自の行事も沢山あります。例えば節分会や薬師如来大祭また彼岸会や全国的大社のお祭りなども日本独自のもので、いずれも島国そして火山国である小さな国土で生き抜くための知恵だと思います。どの行事も人々の和合と団結を根本理念とし、常に神社仏閣を起点に深い民衆の信仰心から成り立っている事を感じます。しかも日本の四季の移り変わりを楽しみ、山や海そして大地からの恵みに感謝を捧げる、極めて純粋で敬虔な気持ちを表すものが多く感じられます。

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節分会より   越前和紙工芸師・㈱長田(おさだ)製紙所の長田様ご夫妻とともに

少子高齢化社会の進む我が国に於いて次第に古来よりの伝統的文化行事の継続が危ぶまれていますが、規模を縮小してでも、その行事の持つ真意義を後世に伝えていく義務が現代人に求められているようです。立春を過ぎて間もなく旧暦の読み方で弥生三月を迎えますが、この弥生(やよい)という意味も「いやおい」すなわち「草木が愈々生い茂る」様から出た言葉と記されています。我々の心の本当の安らぎは、自然と共生していく事で有ると知る今日この頃です。友峰和尚より

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