和尚のちょっといい話

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友峰和尚のちょっといい話 【 第1193話 】
2016年 11月 23日 談

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本日は亡き父親、先代住職実道和尚の祥月命日で、新命副住職家族と共に報恩の諷経を修行しました。昭和六十三年の十一月二十三日に八十歳をもって遷化されました。また昨日は亡き母の命日でも有り、今日は合わせて御供養致しました。

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大安禅寺は旧福井藩松平家の菩提所ですが、幕末以来、藩の庇護が途絶えその後は厳しい環境の中での寺院維持であったと思われます。父も大変苦労された事と思いますが、田畑を耕し、また炭を焼き、植林をし、農耕を主としながらお寺の維持に努めて来られた農僧でした。和尚の一番尊敬する父であり師匠でも有ります。母もまた、その父を支えながら我々四人の兄弟を育て上げてくださいました。本当に心から感謝の真を捧げたいと思います。

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法要を終えて市内の瑞源寺様で開催された「秋季特別布教」へ御挨拶にお伺いしました。卑山のお檀家様も多数参加され、午後一時からは愛知県知多市「慈雲寺」一色宏襄布教師様の法話がありました。毎年恒例の行事ながら沢山の方が出席され法話に聞き入っておられました。最近は寺院の「説教」がめっきり少なくなって来たように思います。少子高齢化社会が影響しているのでしょうか? お年寄りも超高齢化が進み介護施設などに入られる方が多いため、僧侶が施設へ出向いての法話が増えて来ているのだそうです。さて、今日は報恩謝徳の一日となりました。南無観世音菩薩、アーリャ・アヴァローキティー・シュヴァーラ。友峰和尚より

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