和尚のちょっといい話
友峰和尚のちょっといい話 【 第1116話 】
2016年 09月 07日 談
台風が次々と日本列島を通過して行きますが、毎日のように全国からの被害状況が報道されています。東北地方に有っては東日本大震災で甚大なる被害を受けた地域にも再び台風による災害が発生しているそうで、本当に心が痛みます。地球の何処に住んでも安全という保障はありませんが、近年これだけ災害が頻発する事を鑑みると、自分の居住空間の安全には十分に配慮することが必要になって来ています。
寳勝寺霊苑 車両通行道路整備のための工事が進んでいます
日本の歴史を振り返ってみても、豊かで肥沃な土地は穀物を生産することに優先されるため、住居は山沿いの極めて危険な場所に建てられている事も多く、異常気象による気候や降雨量の変動は生活に大きな負担を与えています。都会に於いても、スコールのような猛烈な豪雨の前には為すすべもなく、住宅の浸水被害が多発しているようです。
人々の生活の安全安心を考える時、やはり昔ながらの村々の寄り合い制度が困難から身を守る大切なこととなっています。災害時における唯一の復旧策は、昔も今も「人海戦術」が主力である事を強く感じ取るものです。さて、北陸地方に大雨注意報が出されていましたが、今日のところは解除されました。まだまだ油断はできませんが、無事である事を念じて止まない今日この頃です。ボランティア活動に参加される多くの方々に深い敬意を表したいと思います。友峰和尚より