和尚のちょっといい話
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友峰和尚のちょっといい話 【 第1036話 】
2016年 06月 19日 談
本日の「楽く楽く法話」のようす
お寺は人が集まる所!また心の安らぐ所!で有りたいと和尚はいつも願っています。日曜日の今日は朝早くから寺カフェ利用の観光客の方が来られましたが、午前10時からは岐阜県高山市久々野町無数河(むすご)地区よりの団体様に「楽く楽く法話」を致しました。寺院の活気とは今日のような状態をいうのであろうと思ったものでした。お茶を飲む人、法話を聞かれる人、お参りをされる人、歓談される人等、どの方も実に心安らかで楽しそうに過ごされていました。人気のないお堂ほど空虚なものは有りませんし、お祀りされている多くの御霊もきっと寂しい日々を過ごされているに違い有りません。
今日の社会現象としてクローズアップされつつある寺離れや、墓じまい、直葬などの問題点を探るならば、これ偏に「寺院の有り方」や「姿勢」が今、僧侶に問われているのだと思います。
大安禅寺「花菖蒲祭」のようす
本日は、文房流晴心会・野口支部による御茶会が開催されました。
福井県の伝統工芸作家によるワークショップ「福時」開催
寺院の役割としての究極の本分は「安心立命」の活動にあるかと思います。人間社会がこれだけ複雑多様になれば当然の事乍ら、心や人間関係もそれに連動して不安も一層増大していくものと思われます。そのような中、昔と変わらない生活リズムを保持している空間こそ寺院ではないかと和尚は思うのです。寺院特有の悠久の歴史の場を大いに活用しながら「今、自分の有る事の有り難さ」に触れる機会を増やして行きたいと思っています。友峰和尚より