和尚のちょっといい話
友峰和尚のちょっといい話 【 第1024話 】
2016年 06月 07日 談
時折小雨が降る一日でしたが、お花にとっては恵みの雨でした。寶勝寺の花菖蒲も今、可憐な花を咲かせています。坪庭ながら色々な草木の青葉若葉が目に沁み入るようでとても綺麗でした。大安禅寺から届く花の便りを楽しみにしながらの金沢での法務活動です。
今日は大図目を迎えた「ふれあいパーク霊苑」改葬工事関係者による会議がなされましたが、約三年間に渡った綿密な打ち合わせも漸く最終段階に入ってきました。何事もそうですが「段取り八分」で、「急いては事をし損じる」という格言を心中に計画を進めています。「流れに随って性を認得すれば喜も無く憂いも無し」という禅語が有りますが全くにその通りで、「人事を尽くして天命を待つ」といった心境です。
本日の会議のようす
人生は縁に従う事が出来るか出来ないかで随分と方向性が違ってくるものです。その「縁」とて自分の心から生じて来るものだけに油断は禁物です。さて難しい話になってしまいました。要するに「何にも思わぬが仏の稽古也!」に尽きます。一日の中で多くの方との出会いが有りますが、どの出会いも自分の心が引き寄せるものだけに大切にしていきたいと思っています。誰も居なくなった堂内で一人きりになった時、しみじみと人との縁の不思議を思います。多くの方々の仏縁に支えられながらの今ある自分に感謝した一日となりました。友峰和尚より