寶勝寺日誌
日中友好の朝顔が咲き始めました
2020年 08月 08日
8月8日 早朝のようす
今年は6月下旬に種を植えました「日中友好の朝顔」、その後の長い梅雨の影響で生育を心配しておりましたが、8月を迎え、脇から伸び出したツルもぐんぐんと太くなり、大きなお花が咲き始めています。
日中友好の朝顔
~溥傑氏の愛した朝顔~
清朝最後の皇帝(ラストエンペラー)である愛新覚羅溥儀氏の弟、愛新覚羅溥傑氏(1907-1994)とその妻、浩夫人(旧嵯峨侯爵家令嬢)が毎年愛でられた珍しい朝顔。
【日中友好の朝顔の由来】
溥傑氏の妻・浩夫人が1961年、中国に永住する覚悟で北京在住の夫・溥傑氏の元へ戻るときに、日本から朝顔の種を持参され、お二人で愛でられた。
ご夫妻亡き後は、日本在住の次女・福永嫮生さんの手によって育てられ、「日中友好の朝顔」と命名して今日まで多くの人に分けて来られた。
2012年、日中国交正常化40周年記念の年に、溥傑氏ならびに嫮生さんと親交の深い中川美術館(広島県福山市)館長・中川健造氏より大安禅寺(福井県福井市)の住職へと朝顔の種が伝えられ、兼務する寳勝寺においても毎夏大切に育てられている。
右より 福永嫮生様 中川健造氏とともに
「日中友好の朝顔」の会 / 2016年 大安禅寺にて
2018年8月 / 寳勝寺にて
2020年 8月8日
朝陽を受ける鮮やかな色彩と白い輪郭の透明感は、本当に神々しいばかりです。これから10月ごろまで次々と咲き続けることと存じます。