和尚のちょっといい話
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雨の中の少林寺庭園です! どこからか素敵な音楽が聞こえて来そうなほど神秘的で幽玄です。果たして誰か訪ねて来ないものかと客待ちしても、人っ子ひとり来ません! 実に静寂で、一人で住んで居るのがもったいなく思うほどです。

昨日に引き続き午後からは少林寺での事務遂行となりましたが、何度訪ねても禅寺の風格を感じます。と言うのも、人の気配を感じさせない事がそう思わせるのかも知れません。午前中はふれあいパーク霊苑での開眼供養を営みましたが、五月雨の中での読経三昧となり、満開の薔薇や四季折々の草花が生き生きとして惜しみなく鮮やかな色彩を見せつけるかのように見事でした。

そうそう、今日も「お・お・た・に・さ~ん」が12号の逆転ホームランを打ちましたね!素晴らしい!の一言です。さて大谷さんに負けずに和尚も更に頑張って参りましょう!ゆ・ほ・さ~ん、頑張って~! 「独坐する 禅寺の庭 梅雨入りて」友峰

寳勝寺 山門前庭
暖かい雨の一日となりましたが今年はずいぶんと早い梅雨入り宣言が出されそうな気配です。昨日に引き続き野町・少林寺に籠って浄財寄進御礼の手紙書きなど事務遂行に徹しましたが、この時期の雨もまた初夏の風情を醸し出します。特に寺内にいると雨だれの音が実に小気味よく、仕事をしていても音楽のリズムを聴きながらのBGMのようです。


睡蓮の水鉢
会社にお勤めの方も同じかと思いますが、仕事場所を変えると集中力も俄然増すような気がします。現在はコロナ禍に有り、感染防止のために自宅でのテレワークやリモート会議が定着しつつありますが、やはり環境を変えた方が仕事効率は上がる気がしますがどうでしょうか?

シラン

キキョウ草
さて、このところ急激な感染拡大が続いていますが、和尚もワクチン接種の予約を急がねばなりません。接種による今後の薬害も心配されており、ワクチンについての明確な説明がなされないだけに不安を抱えての接種推進となっているようです。願わくばワクチンでラクチンと行けばよいのですが?まだまだ慎重に過ごさねばなりませんね。本堂で坐禅をしていると今がコロナ禍にあることを忘れてしまう心境です。「雨音に 故人を偲ぶ 初夏の寺」友峰


今朝方、ふれあいパーク霊苑にて
金沢市は32℃の真夏日となりました! 今日は終日野町の少林寺で法務関係の事務をしましたが、寺の中は涼しくまた静かで随分仕事がはかどったものでした。ニュースではエンゼルスの大谷翔平選手が11号の特大ホームランを打ったと速報で伝えていましたが、和尚は大谷さんが御活躍の時はすこぶるテンションも上がり自分のことのように嬉しく思います。未来の日本を思う時、若き世代の活躍と奮起を切に願って止みません。



境内通路に 除草剤を散布しました
“寸暇を惜しんで自分と戦え!”とは師匠の言葉なれど、最近では戦いたくても体の自由が儘ならず地団駄を踏む始末。若者よ!若さとはまさに得難き宝なりぞ! 今その若さを使わずしていつ使うぞ! 「今という、今こそ今が大事なり、大事の今が生涯の今」なる世語ほど有難い言葉はありません。

今日もその「今」を大切に、寳勝寺境内の除草剤散布にいざ出陣! 雑草との戦い故に、「今という、今こそ今がチャンスなり、除草の為の、今が散布だ!」なんてどうですか? 何事もすぐ行動するところに「ご利益」が生じると承知する毎日です。南無観世音菩薩 友峰和尚より

アジサイ 隅田の花火 / 寳勝寺玄関にて

沙羅双樹が大きく生長 / 寳勝寺玄関
なんと日中気温が27℃と一気に上昇しましたが、明日はさらに暑くなるとの予報でさっそく少林寺に出向き先般に引き続き墓地の除草剤散布をしました。今年はこれで3回目となる散布ですが明後日から約1週間は雨模様とのことで、北陸地方にも例年よりずいぶん早い梅雨入り宣言が出されそうです。長雨になれば当然の如く雑草天国となるため、急遽予定を変更しての散布でした。

猫に倒された小鶴
とにかく除草剤散布は先手必勝で、後手に回れば悲惨な重労働が待ち受けています。本日は気温が高かったため薬の効果も十分に期待できそうです。散布を終えて寳勝寺に戻ったものの熱中症気味となり、しばし休憩のために仮眠したらそのまま爆睡してしまいました。嗚呼!なんたるこっちゃ!

小鶴を起こし 中庭の草取り掃除
さて5月も中盤に入ってきました。ぐずぐずしているとあっという間に師走を迎えてしまいます。大安禅寺の花しょうぶ園の整備が遅れを取らないように、週末には自坊に戻って手入れをしたいと思います。人生、心の花を咲かせましょう!! 友峰和尚より


「ゆ・ほ・さ~ん、お元気ですか~!」の掛け声が何処からか聞こえてきそうな爽やかな朝を迎えました! 連日のハードスケジュールで身体が鉛のような感じでしたが、昨晩爆睡したおかげでどうやら元気を回復したようです。


澄み渡る晴天のもと 開眼供養を修業致しました


正に神仏のご加護を感じながら法務遂行に当たっていますが、本日も午前中にはふれあいパーク霊苑での開眼供養が修業され素晴らしいお天気を受けて苑内の薔薇も一斉に開花したようです。幾種類もの薔薇が植樹されているので、皆様も是非御来寺頂きたいと思います。しばし薔薇の可憐な美しさを動画でご観賞下さい。
大安禅寺の薔薇園の開花は今月末頃からになるとの妻からの連絡を受け、今から楽しみにしています。これまでの人生を振り返ると本当に駆け足の日々を過ごして来たように思います。何処かでゆっくり休養することも大切な修行の一つなのかも知れません。

華道、茶道、仏道、香道など、どれも心の安息を自覚する為の行だと感じる今日この頃です。「ゆ・ほ・さ~ん!頑張ってください!」また何処からか聞こえてきます!頑張りましょう! 友峰和尚より

「養心(ようしん)」とは心を養うことですが、そもそも心を養うためには「飲食」「起居」と合わせて三点が重要で、我が禅門に於いては精進料理と作務と坐禅によって心が養われていきます。

この「養心」の字はずいぶん昔に和尚が書いたものですが、今でも枯木堂の廊下を通る時には必ず字の意味をかみしめつつ開基堂並びに開山堂を拝塔してから自室に入るようにしています。加齢に伴い自分の住まいでもある大安禅寺の歴史の重厚さを感じますが、卑山を約四百年間に渡っての多くの祖師方(住職)が今日まで法灯を守り続けて来た精進努力に「養心」の思いを馳せるものです。

大安禅寺 開基堂

大安禅寺 開山堂
「人生、生きるとは何ぞや?」の問答に於いて、生きるとはまさに日々の「養心」であると言えます。しかしながら目に見えない、捉えどころのない心の世界。果たしていったい自分のどの心を養うというのか? さあ言え!さあ言え! 養心とは言葉では言いあら表すことの出来ない「以心伝心」の世界であるが故に「養心」なのです。さて再び金沢に入って只管養心、養心、の日々が続いていきます。友峰和尚より

ヤグルマソウ / 寳勝寺中庭
青葉若葉の初々しい香りが初夏の風情をいっそう深めていくような大安禅寺の朝を迎えました。境内は実に静かで、「音」といえば時折吹く南風が竹林をすり抜けていくときのヒュヒュ~と言うぐらいです。

無心亭 / 大安禅寺 参道
所用で急遽自坊に戻りましたが法務は目白押しで、休む間もなく修業するものの気持ちはどこまでも穏やかで故郷の有難さを思います。どういうわけかいつもより鳥の鳴き声が少ないのが気にかかるのですが、何か理由が有るのでしょうか?この時期ウグイスは勿論のこと、ホトトギスや三光鳥、アカショウビンなどがよく啼いているのですが? これもコロナウイルス禍と関係が有るのでしょうか?

アカショウビン

三光鳥(さんこうちょう)

ほととぎす

観音道 の 木漏れ日
境内を一周しながら五感を働かせて未来を感じるのですが、現在進行中の諸堂保存修理工事が完成する約10年後の姿を思い浮かべています。時間的余裕は金沢に在寺している時より遥かにゆっくりと時が流れて行くような感じがするものです。思い切ってもっともっと人里離れた深い山中に居住すれば、さらにスローライフが望めるのかも知れませんね。「ポツンと一軒家」なる番組が人気を博しているようですが、忙しい現代社会の人々にとってはきっとその生活環境が羨ましく思うのが人気の原因だと思います。さて寳勝寺の薔薇も見ごろを迎えているようですが、花の季節の5月。大いに初夏の花を愛でたいと思います。友峰和尚より


山法師 / 大安禅寺 境内にて
所用で大安禅寺に戻りましたが、境内一帯はうっそうとした濃い緑に包まれ正に「新緑の砌」の季語そのものです。所変われば品変わると言いますが、当然の事ながら所変われば気分も変わります。中国の聖人・孔子の親も息子の学問向上のために居住区を何度も替えたといいますからうなずける話です。

山法師の花 (6月~7月)
人間の精神は自分の住まい環境からずいぶんと影響を受けるものだと思うもので、現在コロナウイルス禍にあって多くの国民が自粛生活の苦難を強いられる中での更なる緊急事態発令は、感染防止対策とは言え本当に辛抱の限界を感じますから時々は寺院や神社の境内を散策することをお勧めしたいと思います。

龍潭寺むくげ / 大安禅寺 庫裡中庭
少しでも生活環境を変えることがストレス解消に繋がると期待したいものです。さてしばしの自坊での法務遂行ですが、それでも気持ちは和みます。故郷はいいですね!文句なしです!心機一転してパワー全開!負けてたまるか!友峰和尚より

龍潭寺むくげの花 / 大安禅寺にて 2020年7月21日撮影

ここに至って急激に新型コロナウイス感染が広がりを見せ始めています。普段より感染予防には十分気を使っていますが、本日は対策グッズのひとつとして液体飛沫・飛来物から眼を守るため新しく開発された保護グラス「アイケア グラス プレミア」なる福井発の製品を送って頂きました。

寺町・桂岩寺様が所用で御来寺下さり早速着用してみましたが、フェイスシールドマスクに続く製品で次第に厳めしくなってきた感が有ります。本来、眼鏡を着用していれば問題ないとのことでしたが“念には念を入れよ!”の諺の如くに登場した製品だそうです。感染予防対策にはこれで良いという事はなさそうなので、やはり着用した方がより安全のようです。

宝勝寺中庭に2羽の鶴の置物が有りますが、最近、その1羽が起こす度ごとに次の日には転がって仰向けになっているので不思議に思って監視していると、毎日訪ねてくる野良猫が体を擦り付けて転がしているのを発見!可哀そうに子鶴は毎日転倒しています。今日はしっかりと土に沈めておきました。きっと猫もストレスを抱えているのかも知れませんニャー。友峰和尚より

都忘れ / 寳勝寺中庭にて
暖かい土曜日の朝を迎えました。日中気温が23℃と少し汗ばむお天気の中、昨日に引き続き少林寺墓地の除草剤散布に出向きましたが、先般の散布が良く効いていてグッドタイミングでの2回目の散布でした。

ユキノシタ
世の中すべてに通じると思いますが何事も「タイミング」が重要で、タイミングがずれると歯車が嚙み合わなくなるが如くに仕事の効果が薄れてしまいます。たかが除草剤されど除草剤で、毎日お天気レーダーと睨めっこしながら散布の好機を窺っています。昨年秋に散布した除草剤効果で墓域は実に見事なまでに保たれており、和尚の今後の労力に於いても大助かりです。ある意味、文明の力でもある除草剤発明のおかげだと感謝するものです。

「筍とワラビと油揚げの炒め煮」
さて、先日頂いた筍やワラビを使ってさっそく料理してみました。「筍とワラビと油揚げの炒め煮」で、今日の精進料理の一品です。美味しいですかって? 写真から旨味が伝わりましたでしょうか! 再び「ゆ・ほ・さ~ん!頑張ってください」って声が聞こえそう・・最近では料理の腕も上がって来たように思います。為せば成る程!と合点が行くものですね。友峰和尚より