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第1369話

2017-05-18

㈱豊蔵組の寳勝寺霊苑工事関係の皆様! 元気に頑張ってますか!大安和尚です! 寳勝寺ふれあいパーク霊苑工事の進捗状況はメールで日々確認させて頂いていますが、次第にその全容が見えて来たようで嬉しく思っています。それぞれの工事に関わっている皆様方の素晴らしい職人技に驚いています。「餅屋は餅屋」などという言葉が有りますように、実に見事な仕上がりを見せているようです。皆様には心から感謝申し上げております。

さて、この時期の和尚の仕事は八面六臂的状況で、仕事が目まぐるしく変化していきます。花菖蒲園の整備も順調に進み、今日は植栽と刈込に専念しました。二、三年後の園内を想像しながらの作業となっています。また新たに新品種の紫陽花を植栽しましたが、今日では世界中から色々な種類の花木が輸入されているので本当に楽しみです。

午後からは地元中学生の坐禅指導をしましたが、初々しい生徒達の未来の活躍に大いに期待を込めての直接指導でした。「少年よ大志を抱け!」ですね。和尚もまだまだ夢をもって邁進して行きたいと思いました。頑張れ中学生!! 友峰和尚より

第1368話

2017-05-17

本日の生き生き法話 / 大安禅寺にて

素晴らしい好天気が続いています。暑くも無し寒くも無しで「ちょうどいい加減」の気温。朝も気持ちよく目覚めましたが、如何せん身体は「いい加減」とは行かず、昨日までの重労働で足腰がガタガタと、こちらは「いいかげん」な状態! 六十、七十、働き盛り!!なんていう励ましの言葉もうわの空! しかし若い時より身体が良く動くような気もしますから、人間の身体って不思議なもんですね。「神ってる」働きです。

午前中には越前市教育委員会文化課担当者の方が来寺されました。7月21日より9月3日まで越前市武生公会堂記念館で開催される「カルタの世界~歌留多誕生から競技かるたまで~」に卑山所蔵の「南蛮船風俗図二曲屏風」展示出品のご依頼を受け、快く応諾させて頂きました。福井県勢に於いては平成28年1月、小倉百人一首かるた第62期名人位を初めて獲得したそうで、今まさに越前市は「かるた」で大変な盛り上がりをみせているとか。また人気漫画「ちはやふる」が現在の「かるた」人気の火付け役にもなったそうです。卑山の南蛮屏風には船上でポルトガル人達が「かるた」をしている風俗図が描かれています。皆様も時間が有りましたら是非行ってみてください。さて久しぶりに「生き生き法話」を致しました。お客様はなんと北海道は足寄(あしょろ)から飛行機を乗り継いではるばる来られました。足寄町と言えば、松山千春さんの故郷です! そしてもう一組のお客様は兵庫県尼崎からの団体様でした。本当に遠くからお出でいただき、有り難うございました。和尚のお話、楽しくお聞き頂けましたでしょうか? 

それに致しましても嬉しい話です。昔なら不可能な話です。交通インフラの整備された現代社会だからこそ実現できた出会いです。和尚も松山千春さんが大好きです! 彼との共通点は「スキンヘッド」という事でしょうか?うんうん、声もどことなしか似ているような? 人生には色々な出会いが有りますが、どの出会いも前々から約束されていた出会いのような気がする昨今です。友峰和尚より

第1367話

2017-05-16

外作業には持って来いの良いお天気が続いています。昨日に引き続き今日は午前7時前より花菖蒲園の整備に入りましたが、涼しい風が時折吹き抜ける大変気持ちの良い作業環境となり、一気に仕事が捗りました。今日は卑山世話方さんと斎藤公一さんそして草引きにはシルバー人材センターからの強力な御婦人パワーも加わっての、昨日とは打って変わって大勢での作業で、みるみる整備されていきました。

世話方さんです

花菖蒲は連作を嫌うため毎年の株分けが必須となっていますが、それでもなお花を咲かせるのはなかなか難しいものです。年々花が小さくなり、綺麗な花の品種存続も難しく、気が付けばいつの間にか消滅してしまうほどです。今回は新しい品種の株を植える為の床造りをしましたが、日々の花の管理が大輪の花を咲かせる決め手となるようです。

シルバー人材センターの皆様です

斉藤公一さんです

和尚です

薔薇園では家内の友人たちが終日お花を楽しんでいましたが、薔薇の蕾も例年より多く付けており本当に開花が待たれます。作業をする人またお花を楽しむ人、それぞれ思い思いの一日を過ごしたようです。お世話をする多くの方々の真心が美しい花を開花させていくに違い有りません。「人生心の花を咲かせましょう!」花達も人々の心も今は無事なる開花を只管念じているのかも知れませんね。坂村真民先生の「念ずれば花開く」の心境です。まもなく開園ですよ! 皆様どうぞ楽しみにお待ちください! 明日も頑張って整備したいと思います。友峰和尚より

5月16日 霊苑改葬工事のようす

2017-05-16

清々しい初夏の快晴となりました、寳勝寺霊苑です。

太陽が輝き、石からの照り返しも眩しい中、細やかな作業が続いています。

石垣の復元が進められています。

石はすべて、元来ここで石垣として組まれていたものが使用されているとのことでした。

職人さんによって、瞬く間に積み上げられていきます。

次々と組まれていますが、のこりの石が減る様子が無く、かつてこんなに石垣があっただろうかと不思議に思いました。伺うと、旧来の石垣の下や土中に、予備用と思われる石が沢山埋められていたそうです。

なかには、こんな石も・・・

霊苑入り口のスロープです。乱張りの新しい石と歴史ある古い石垣が調和し、これまで寺の裏側になっていた景色が生き生きと美しく見えます。前庭から移植されたツバキやソヨゴの木々も庭の情景に加わり、毎日、工事現場のあちこちで新しい全体像が見えて来るようです。

本堂側では境内にコンクリートを流す作業とともに、㈱ココ・プランニング宮崎デザイナーの指示のもと、本堂向拝下の敷石配置について細かい打ち合わせが行われています。

石を砕く、なんとも良い音が 響きます

角ばって 砕かれた石

丸みを帯びて 砕かれた石

この機械化の時代に、乱張りの敷石がこれほど丁寧に作られていることはとても驚きです。寳勝寺の山門から境内、霊苑にかけての敷石の配置には「犀川の流れ」というコンセプトがあり、荒々しい上流の岩石から下流の細やかな丸石へと、水の流れるようなイメージのもとに石が砕かれています。石ひとつひとつの組み合わせ方にも、宮崎デザイナーの発想と職人さんの技術が最大限に注ぎ込まれており、見るほどに自然な、天然の石を集めてきたような石張りとなっています。

境内通路に コンクリートを流す作業

午後3時頃、スロープの柵部分に植えるツル植物の打ち合わせをされているところです

第1366話

2017-05-15

愈々本日より花菖蒲園の整備に入りました。庭師に成り切って頑張って参りましょう!毎年恒例の作業ながら緊張するものです。ここ数年は和尚自身が庭木の刈込みをしてきたので、作業も比較的スムーズに進めることが出来ました。段取り八分ですね。ツツジやサツキなどの刈込みは、以前は手バサミでやっていましたから本当に時間がかかりましたが、電動刈込機の登場でずいぶんと楽になったものです。仕事が楽になった分、機械を扱うため神経も使います。一つ間違えば指など切り落としかねないからです。その他にも、草刈機や掃除ブロワーなど本当に便利な機械のお蔭で短時間で作業を終えることが出来ると言うものです。

久しぶりの重労働で夕刻にはすっかり疲れてしまいましたが、まだまだ今日が初日、明日からが本番といったところでしょうか!整備を終えた園内を見渡す時の気分は最高です。年年歳歳同じ事の繰り返しのように見えますが、いつの間にか多くの植木が大きく成長しているようです。さて明日も頑張って庭師に専念したいと念じています。友峰和尚より

第1365話

2017-05-14

近年は日曜日に法事が集中しますが、本日も午前10時よりお檀家様の年忌法要が営まれました。朝一番には責任役員総代の藤田通麿氏が来られ、自作の灯篭を持参されましたが、それが写真の如くなかなか立派なもので灯篭に描かれている絵も創作作品だそうで、まったくに感心しました。機織りで使われていたという昔の糸巻きが灯篭の芯として再利用されており、感じのよい仕上がりとなっています。まもなく花菖蒲祭が開催されますが、藤田氏は大安寺観光協会会長も務められており、お祭りのイベントに花を添えそうです。

法要後は孫の瑞月を連れだって大安禅寺境内を一周しながらおしゃべりをしましたが、孫との楽しい時間を過ごすことが出来ました。金沢では毎日朝から夕刻まで法務とカフェのお手伝いですから、自坊に戻った時の孫との会話はリラックスタイムでも有ります。境内を歩きながら、明日から開始する花菖蒲園整備の段取りなども考えていました。あれもやりたい、これもやりたいと思いを馳せますが、如何せん老骨の我が身には呆れるばかりで気持ちだけが先走って行きます。家内が担当している薔薇園では多くの蕾をつけていました。今年は開花が例年より一週間程遅れているため、6月はきっと3つの花が揃い踏みすることと期待しています。明日からはお花達との時間を過ごすことになりますが、今から楽しみにしています。友峰和尚より

 

第1364話

2017-05-13

クレマチス / 寳勝寺 中庭

雨上がりの清々しい風を受け、今日は金沢兼務寺院「傳燈寺」と「瑞光寺」に定期巡回に行ってきました。和尚は現在四ヶ寺を保っていますが、中には八ヶ寺ないし十ヶ寺を兼務されている住職もおられるとかで、無住寺院の問題は本当に深刻な状況のようです。金沢兼務寺院はお檀家数が少ないため、まだ行き届きますが、お檀家数の多い兼務寺院住職は法務をこなすのも至難であろうと察します。

ぶどうの葉の下で 雨宿りする 蝶 / 寳勝寺 中庭

兼務しながら思いますが、どのお寺もそれぞれ違った「寺風」を感じるものです。以前もそのようなことを書いたと思いますが、それぞれ寺院の法系が有るように、法脈が違うとお寺の雰囲気まで違って感じるのは不思議な話です。三百年ぐらい前の住職は全国の寺院を転々としながら布教活動をしたといいますから、その意義が少しわかるような気がしています。お寺にずっと居るから「住職」と言うんだそうですが、和尚の場合は色々巡回しているのでどうやら「自由職」的立場に有るようです。兼務寺院を巡りながら無事を確認して午後には寳勝寺に戻りましたが、現在では寳勝寺を拠点に法務活動に当たっています。昨日は卑山責任役員の北條様、須貝様両ご夫妻が訪ねて来てくださいました。お檀家様との交流が何よりも楽しみな今日この頃ですが、そろそろ金沢各寺院と本山との御法縁を結ぶ「花園会」を充実させていきたいと念じています。「新緑の 深山に祈る 古寺しずか」溪仙

「花を弄すれは 香り 衣に満つ」 渓仙 書

 

第1363話

2017-05-12

ふたりしずか / 寳勝寺 境内にて

一難去ってまた一難と申し上げてみても、皆様には何が一難なのか知る由もないこととは思うのですが、とにかく次々と難題に直面していきます。誰かさんが言うのに「難しい問題が発生するのは、その問題を解決できる人に与えられる試練でも有る」とか。エッ!そんな!と言いたいのですが、素直にその言葉を信じて、ひとつずつ問題解決のために尽力せねばならないと気持ちを新たにしています。

北條家 御墓参のようす

北條様御夫妻 苑内の視察の様子

「寳勝寺ふれあいパーク霊苑」の工事は今のところ順調に進んでいるようで嬉しく思っています。本日は卑山責任役員総代の北條様ご夫妻、須貝様ご夫妻が揃ってご来寺下さり、丁寧なご挨拶を受けました。寺院運営に於いては責任役員総代様の協力が住職の大きな心の支えとなります。今回の霊苑改葬工事に於いても言える事ですが、多くの関係者の真心が卑山事業成就へとつながっていくようです。

北條様御夫妻、須貝様御夫妻とともに

さてさて、日々ブログをご覧いただいている皆様のご健康とお幸せを願わずにはおれません。どのような形であれ多くの方々との仏縁を今後も大切にしていきたいものです。終日夏を思わせるような気候となりましたが、皆様に於かれましてはくれぐれも健康に留意して、お健やかにお過ごしください。友峰和尚より

第1362話

2017-05-11

朝からいっきに気温が上がって蒸し暑い気候の中、大本山妙心寺法堂にて午前十一時より「白隠禅師二五〇年遠諱法要」が妙心寺管長様はじめ約三百名の僧侶そして約二百名の一般参詣者の見守る中、厳粛に執り行われました。法要後には微妙殿にて精進料理が振舞われましたが、白隠禅師二五〇年遠諱法要に出席できた法縁を嬉しく感じたものでした。

白隠禅師は江戸初期に出られた臨済宗の禅僧ですが、雛僧の育成に尽力された方で、特に「隻手無聲」の問答が有名です。「隻手」とは片手のことで、「無聲」とは音が鳴らないの意味ですが、その「片手の音を聴いて来い!」という禅問答なれど、常識ではなかなか難しい問題です。「両手打って音有りと、片手に何の音ありや!」ということが問題提起されています。臨済宗の僧侶になるため修行道場に入門しますと、しばらくして師匠からこの問答をもらい、答えが出るまで日夜この問題に取り組まなければならないわけですが、皆様はなんと答えますでしょうか? 本当に面白い問題だと思います。片手の音が聞こえたら、皆さん和尚にそっと教えて下さいね。

さて、その片手の主こそ自分自身に他なりません。明日から再び法務に集中して頑張って参りましょう。隻手!隻手! なにくそ!隻手! 友峰和尚より

第1361話

2017-05-10

雨模様の一日となりましたが、今は新緑の美しい季節。この雨を受けて木々の葉っぱは一層色濃くしています。朝一番のお仕事は外掃除から始まりましたが、気持ちの良いのなんのって、言葉では言い表すことが出来ません。空気も若葉も鳥たちもいっせいに和尚に向かって声をかけてきます。そうした中、今、大安禅寺諸堂の全面修復工事が始まろうとしています。子々孫々にまで伝えて行かなければならないものは一体何なのか、しみじみと自分自身に問いかけています。重要文化財でも有る卑山の建造物は、当時の宮大工をはじめとする多くの専門職人が携わり見事な匠の技を今に伝えています。そこに歴史的建造物を後世に残していかねばならない意義が見いだされていきます。無常の世であるからこそ、歴史遺産を次の世代へと伝えることは子供達に未来への希望をつなぐ大切な役割でもあると思います。

雨の京都駅

明日は大本山妙心寺で午前11時より「白隠禅師250年遠忌慶讃法要」が営まれますが、その法要に出頭するため、昼過ぎに京都に向かいました。宗教においても、仏法の「師資相承」が究極の伝法となります。人も、物も、先人達の並々ならぬ精進努力の結晶を後世に伝えていく事が「報恩菩提」としての僧侶の生き方であろうと強く意識するこの頃です。南無観世音菩薩 友峰和尚より

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