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第4314話
本堂前庭 の 沙羅双樹
「六月に松風を買わば、人間恐らく値なからん」とはこの時季の禅語ですが、今日などはグングン気温が上がりしかも蒸し暑く、夕刻には小雨模様となりましたが時折境内を吹き抜けていく風の涼しさはまさに値千金で、北陸地方の梅雨入り宣言ももうまもなく発表されるかと思います。
諸江家 御尊父様の7回忌法要
午前中に諸江家御尊父様7回忌法要が修業されましたが、本日は新命副住職が維那を務め、参詣者皆様も一緒に読経され心温まる追善供養となりました。ご供養後は応接間にて故人を偲びながら御家族皆様と懇談しましたが、年忌法要を依頼されるお家が年々増えつつあり仏教布教の場としての御法縁を有難く思っています。
新命副住職が維那を務めました
桔梗草
岐阜東教区第一部 寺庭婦人会の皆様が 御参詣くださいました
午後からは岐阜東教区第一部寺庭婦人会の方々が来寺くださり、応接間にて歓迎の和合茶礼をしたのち本堂にて本尊諷経を厳修しました。臨済宗妙心寺派寺院の寺庭様が来寺されるのは本当に久しぶりでしたので卑山ふれあいパーク霊苑も見学して頂きました。
応接間にて 歓迎の和合茶礼をいたしました
ヒメシャラ
霊苑内を視察されているようす
本日は御参詣を賜わり 誠にありがとうございました
本日は自坊より玄峰副住職が法務加担に来寺してくれたため随分と助かったものです。もちろん自坊の仕事内容についての打ち合わせも兼ねての法務加担でしたが、今後も時々加担をお願いしようと思っています。やはり一人より二人で修業するほうが堂内が荘厳な雰囲気となるのは必定です。
昨日夕刻、出発を前にパトリックさんと
新命和尚に無事に帰山するように申して寺を後にしましたが、幾つになっても息子の無事を案じるのは親なのかも知れませんね。有難し!有難し! 法務遂行も一段落し渡欧への最終準備に入りたいと思っています。くれぐれもご自愛ください。友峰和尚より
第4313話
中庭のクレマチス
最近は早朝の草取りを励行していますが、加齢を理由に懈怠の心を起こすのはもってのほかで努めて健康を維持する為にも続けています。世界一清々しく掃除の行き届いた美しい霊苑を目指して頑張って参りましょう。「継続は力なり」ですね。
ふれあいパーク霊苑内の芝生
苑内の芝生が黄色く変色し所々で枯れ始めているため出入りの業者さんに問い合わせたところ「葉腐病」にかかっているとの事で、さっそく殺菌剤を購入して散布しました。禅の言葉に「遅八刻」と有るように遅れを取っては後の祭りになりますから「善は急げ」です。
先般より霊苑新区画の整備と植栽作業が続けられていましたが、このたび見事に完成いたしました。いつも苑内樹木の剪定をされている「千樹園」代表・巻下さんがレイアウトされた庭園ですが、実に見事に仕上がり新しい墓地区画には「永遠の花たち」と「蓮の花たち」と命名されました。山門前の庭園も巻下さんが手がけましたが現在はすっかり落ち着いた風景を見せ、参詣者の眼を和ませているようです。
ふれあいパーク霊苑 新区画が完成いたしました
ギボウシュ
さて本日も午前午後ともに尊霊供養諷経が修業されましたが、夏の日差しを浴びながらも涼しい風が吹き抜けていく清々しい気候のもとでのご供養諷経となりました。渡欧まであと3日となりましたが緊張感を緩めず法務に専心して参りたく念じています。くれぐれもご自愛ください。友峰和尚より
沙羅双樹
第4312話
朝から 「金沢百万石まつり」のようすがテレビ中継されています
金沢百万石まつりが昨日より開催されていますが、その影響からか寺町界隈は静まり返り閑散とした一日となりました。午前10時半からは本堂にて重田家御母堂様納骨之儀が修業され、故人とは生前お会いしており和尚とは誕生日も近く同年だけに心よりご冥福をお祈り申し上げました。
境内じゅうに ジャスミンの甘い香りが漂っています
紫陽花 「墨田の花火」
重田家 御母堂様の納骨之儀
法要後には御子息御兄弟様始め御親戚方々が墳墓に無事納骨されました。ふれあいパーク霊苑では新しい区画の植栽作業が進められていましたが、午後には気温も30℃近くとなり汗だくでの作業となったようです。
夏を前にして 昨日から行われているバラの剪定作業
苑内のバラを管理されている 千樹園 の 巻下さん です
新区画で行われている 植栽のようす
卑山檀信徒の安田様が先般アメリカ在住の御息女夫妻を訪ねられたとの事で、帰国の報告を兼ね来寺されしばし歓談しました。和尚の渡欧出発も4日後に控え急に気忙しさを感じています。
宝勝寺檀信徒 の 安田様と
持ち物など忘れ物の無いようにと何度も点検しながら睨めっこしていますが、それでも次々に品物が増えていきます。出発当日までは荷物の出し入れが続く、なんとも悩ましい状況のようです。歳は取りたくないものですね!仕方がありません!自分が置いて行かれないようにと願うばかりです。友峰和尚より
第4311話
清々しい 大安禅寺の朝の情景
昨日は午後1時半より卑山諸堂修復工事に関する修理委員役員会議が行われ、会議後は工事関係者による丁寧な説明を受けながら本堂や開基堂、開山堂を巡回視察しました。
昨日の卑山諸堂修理委員役員会議 現場視察
今のところ順調に工事が進められており年末からは第4期・庫裡保存修理工事の準備を始めるとのことで、多くの方々のご協力と御支援を得て恙なく計画通りに進められていることに深く感謝する次第です。一夜明け、感謝の気持ちを表わすべく鎮守堂の掃除を徹底した後、真言を唱えて今後の工事の無事と渡欧の無事安全を祈願しました。
大安禅寺墓地工事計画会議
午前11時からは松雲の間において大安禅寺墓地工事計画会議を新命和尚並びに工事関係者同席のもと開催し会議後は現地視察を行いましたが、現在は計画の段階ですが新命和尚晋山式の記念事業でもあるため実現に向けて知恵を絞って進めていきたいと念じています。
金沢宝勝寺にて
さて会議後は一路金沢に戻り明日からの準備に入ろうと思ったところに、いつもお世話になっている高倉さんが一輪車の破損したタイヤの付け替え修理に来寺くださり実にグットタイミングでした。「以心伝心」とはまさしく今日のような出来事を言うのかも知れませんね。兎に角渡欧までにやり残しの無いように、あと4日間しっかりやり終えておきたいと思います。頑張って参りましょう!友峰和尚より
日中友好の朝顔 が 発芽しました
第4310話
大安禅寺本堂内陣須弥壇 漆塗装作業が行われています
自坊での朝を迎えましたが、実に良く晴れ渡りアトリエから望む東の方角は「海妟河清」の清々しい風情を見せていました。午前中に本堂修復現場を視察しましたが、本堂内の工事は殆ど完了し内陣須弥壇の漆塗装作業が行われており、あとは新しい畳を設置し金沢修理保存工房で補修された全ての襖をはめれば完成です。
それにしても堂内の雰囲気がずいぶん変わりまるで江戸時代にタイムスリップしたかのような枯淡な雰囲気を感じます。新しいものといえば間接照明器具からの明かりぐらいでしょうか。本堂をぐるりと取り巻く建具類もすべて創建当初の姿に復元され、これまでのガラス戸から雨戸と障子戸に復元されすっかりとその様相を変えています。
愈好亭にて 工事関係者方々と
視察後は午後1時半からの卑山保存修理委員会議を前に現場工事関係者の方々と愈好亭にて総茶礼をしましたが、令和元年から開始された修復工事も今年で7年目を迎えています。来年度より庫裡の保存修理工事が開始予定ですが、工期も約8年はかかるとの事でした。
午後からは工事関係者また卑山責任役員総代始め修理委員役員並びに会長の吉岡氏が御出席のもと現在の工事進捗状況報告と第4期庫裡保存修理工事についての説明がなされました。会議後は出席者全員で現場視察をしましたが、見事に修復された堂内を一応に喜ばれていました。
修理委員会会長 吉岡泰英氏
公的機関および工事関係者の皆様、卑山責任役員総代はじめ修理委員役員の皆様
修理委員会議終了後、現場視察にて
本堂にて
式台にて
開基堂にて
工事開始からすでに約7年の歳月が過ぎ、和尚も健康に気をつけて竣工予定の令和15年(西暦2033年)までなんとしても緊張感を緩めず精進努力を続けて参りたいと心に念じました。頑張って参りましょう!為せば成るの一路です! 昨晩は自坊でぐっすりと熟睡する事が出来ました。返す返すも故郷は格別な場所だと心から感謝する次第です。くれぐれもご自愛ください。友峰和尚より
第4309話
清らかな風が吹き抜ける ふれあいパーク霊苑
実に良い天気に恵まれた爽やかな朝を迎えました! 午前10時より本堂に於いて太田家墳墓開眼納骨法要が修業されましたが、法要後には墓前にて開眼入魂の一偈を奏し故人のご冥福をお祈りするとともに御霊を偲びました。苑内では6月に入り新しい墓地区画が公開されていることもあって多くの見学者が訪れていました。
本堂ならびに御墓前に於いて 太田家墳墓開眼納骨法要が修業されました
ホタルブクロ
渡欧を目前にして金沢兼務寺院の護持管理が急がれ、本日は本多町・瑞光寺の墓地整備と駐車場除草剤散布作業に出向き約2時間ほどで恙なく終えることが出来、心より安堵したものです。と言いますのも渡欧から帰国するのが6月下旬ゆえに、7月の盂蘭盆会までにはあまり時間が無く本日は満を持しての整備作業となりました。
瑞光寺にて 墓域と駐車場の整備をしました
草刈り機のメンテナンス中
春からの草が生い茂っていた墓域
隅々まで草を刈りこみました
刈った草や落ち葉を集めているところ
つづいて 入念に除草剤を散布しているところ
これで金沢兼務寺院4カ寺全ての大方の整備を完了した事になり、心残りも無くすっきりして出発できそうです。果たしていつまで兼務寺院全ての護持管理が出来るかは今後の和尚自身の健康がカギを握るわけで、猶更のこと日頃から健康管理には気をつけています。それにしても外作業は気分爽快で更に顔も日焼けして凛々しく感じますから大満足といったところでしょうか!
約2時間ほどで 作業を終えました
さて明日は午後1時半より大安禅寺諸堂修復保存修理委員会が開催されるため会合に出席を予定しています。現在工事は順調に進められているとの報告を受けていますが、明日は念入りに工事現場を視察したいと今から楽しみにしています。健康の秘訣は働くことにありますから頑張って参りましょう!!負けてたまるか!友峰和尚より
第4308話
瑞應山 伝燈寺にて
渡欧を前に金沢各兼務寺院の護持と各所点検のため伝燈寺へ出向きました。到着と時を同じくしてウグイスの声が境内に響き渡り、蛙の合唱がこれまた心地よい鳴き声となっていっぺんに心が癒される思いでした。
ずいぶんと久しぶりの視察となりましたが堂内は比較的に綺麗になっており、職員と掃除をした後にいつもお世話になっている西川さんとガラス工芸作家の高橋ナオミさんが参詣され、伝燈寺祖師並びに祖霊供養を修業しました。
西川さんと髙橋さんが参詣され、御供養諷経を修業いたしました
街なかの宝勝寺や少林寺とは違って伝燈寺は金沢市郊外の小高い山中に位置し、実に隔世の感があり鬱蒼とした森に囲まれているせいか空気が本当に美味しく感じます。諷経後は囲炉裏を囲んで歓談の席となりましたが、帰り際には西川さんより自家製の野菜を沢山頂きました。貴重な野菜、本当に有難う御座いました。
さて欧州出発まであと1週間を残すのみとなり、午後からは旅行用必需品の買い出しや両替などに出掛け、寺に戻る頃にはどっぷりと疲れてしまう始末。明日からは同行者に迷惑をかけない為にも少しでも体力アップに努めていきたいと思うものです。
姫アガパンサス / 宝勝寺中庭
雨上がりの宝勝寺境内は金沢市内の真ん中とも思えないほど、山門を潜ると多くの草木が見事な深緑を見せています。北陸地方の梅雨入り宣言ももうまもなくのようですね。くれぐれもご自愛ください。友峰和尚より
第4307話
霊苑に差し込む 朝陽
「早起きは三文の徳なり」と言われますが、加齢に合わせるかのように早起きが苦にならないようになってきました。若い頃は早起きは苦痛の極みでしたが年齢とともに今ではすいすいと眼が覚め、眼が覚めるとぐずぐずせずにさっそく作業支度をして草取りにいざ出陣!!
早朝の霊苑ほど空気感と言い静寂さと言い清々しさと言い正に三文の徳なり!で、それに加え草取り作業は身体に程良い運動となりおまけに霊苑が綺麗になるのですから三文どころか無限の恩恵を受けるものです。
先般より励行している草取り作業ですが、綺麗になればなるほど新たな雑草が目に付くのはまるで坐禅の行に似て瞑想をすればするほど煩悩妄雑も深くなっていく状況と同じです。専門道場で作務(さむ)を修行の一環として重視するのはその点にあるのだと実感します。
霊苑奥の院 三界萬霊塔ならびに歴世塔、顕彰碑
渡欧を目前に 文房流晴心会野口支部・野口翠智先生と酒井様が、御挨拶に来寺くださいました
チェリーセージ
さて世界一美しく掃除の行き届いた理想の霊苑を目指し早朝の草取りの行を続けて参りましょう。午前中に地元銀行の方が所用で来寺され、その際にスマートフォンからタッチ決済で支払いが出来る「アップルペイ」のインストール方法を教えてもらいました。まもなく渡欧しますが海外ではキャッシュレス決済が便利なため、これで更に一安心といったところです。
福邦銀行金沢中央支店の 堀口さん
スマートフォンのタッチ決済について教えて頂きました
午後3時より 堀内家・須貝家の祖霊追善法要を修業いたしました
午後になって卑山須貝総代ご夫妻が来寺くださり祖霊供養を修業した後は中庭にてゆっくりと歓談しましたが、話題は今回の渡欧先での日本文化交流墨蹟禅画展のことでした。出発日が近づいて参りましたが法務のやり残しの無いように緊張感を持って進めて参りたく念じています。友峰和尚より
須貝総代御夫妻とともに
第4306話
紫陽花 「 筑紫 」
肌寒く小雨模様の日曜日の朝を迎えましたが、この時季の草花にとっては恵みの雨となったようです。午前中に少林寺総代・宮﨑家の月参りに出向きましたが、床の間には初代宮崎寒雉作の茶釜から現代に至るまでの作品が置かれており諷経後に鑑賞させて頂きました。また茶室には御当主第14代幽斎作の茶釜、銘「棗」が風呂釜と共に飾られており、枯淡な趣を見せ形も穏やかな風情のある茶釜でした。御当主の話では地元の子供達が学習の一環として茶釜を見学に来られたとの事でした。
少林寺総代 宮﨑家にて / 江戸時代(1633~)釜師初代宮﨑寒雉からの 歴代の茶釜
「 水潺々 みずせんせん 」
御当主第14代幽斎作 茶釜 銘「棗」
今日は日曜日ということもあり寺カフェをオープンしましたが、観光客の姿もまばらで静かなカフェ風景となっていました。午後より卑山ふれあいパーク霊苑の新区画が完成し霊苑管理事務所の方と今後の打ち合わせをしましたが、更に工夫がなされた新しいタイプの墓石が現地に見本として展示されており、今回の墓地エリアが最後の区画となっていますので皆様には是非ご見学に御来寺頂きたいと願っております。
色づき始めた 霊苑内の紫陽花
(株)ココ・プランニング川面専務 と 清野さんとの打ち合わせ
少林寺御檀家の桑島様が来寺くださいました
少林寺の歴史について談義中
大安禅寺から届けられた 花菖蒲の鉢
さて新命和尚が大安禅寺より花菖蒲の鉢を持参してくれましたが、和尚が育てて来た菖蒲の苗だけに感慨無量のものがあります。卑山玄関先には紫陽花「墨田の花火」が花弁を広げ始め、花菖蒲とコラボしてカフェ利用のお客様を迎えてくれるのも間近のようです。
「一華五葉を開く」の禅語の如く皆様の益々のご健康とご多幸を心よりご祈念申し上げております。くれぐれもご自愛ください。友峰和尚より
第4305話
新命副住職が大安禅寺から持参した 花しょうぶの苗
北陸地方は曇り空ながら穏やかな5月最後の土曜日の朝を迎えました。あまりに気持ちが良いのでさっそく作業着に着替えて霊苑の草取りに出ましたが、本日は午前午後とも追善供養法要が予定されていたため草取りの後は念入りに掃除をして墓前供養に備えました。夏草は伸びるのが断然早く、先般草取りをした箇所もすでに新たな雑草が生えておりどうやら草との競争を呈して来たようです。綺麗になればなるほど他の場所が目立つようになるのは悩ましいかぎりですね。
午前午後とも 追善供養法要が修業されました
本日は本堂での年忌法要が営まれたわけですが、土曜日ということもあって寺カフェを開業しており外国人観光客の方が仏教の儀式を興味深そうに横目にしながらカフェを利用されており、読経が始まると流石に話し声も無くなりお経に聞き入っている様子でした。法要は仏教布教の大切な場でも有り外国人の方々が仏教儀式に接する機会も少ないだけに質問を受けた時には職員が丁寧に説明しています。
満開となった 境内のジャスミン
さて5月も今日が千秋楽!明日から6月水無月を迎えますが、7月の盂蘭盆会も近づいて参りました。本当に光陰は矢の如く過ぎ去っていき「待った!」無しの状況だけに油断しないように日々祖霊供養に精進して参りたく念じています。「ありがたや 師の恩おもう 如意のあと」です。皆様頑張って参りましょう!友峰和尚より
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