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第2638話

冬の植栽/ふれあいパーク霊苑にて
この時期としては穏やかで比較的暖かく過ごしやすい一日となりましたが、皆様お変わりなくお元気にお過ごしでしょうか? 心配された腰痛も次第に回復傾向にあり、心から有難く感謝しています。「腰」という字は「にくづき偏」に「かなめ」と書くようにやはり人間の体の中でも極めて重要な場所だけに、今後は腰回りの筋力を強めるトレーニングをしたいと反省です。


午前中にふれあいパーク霊苑にて開眼納骨諷経を修業しましたが、故人の御霊のご冥福を心からお祈りするとともに読経に集中する事が出来たのも、腰痛の回復に合わせて不可思議なる法力を和尚に与えてくれたように感じたものです。



寺カフェスタッフの 長川さんとともに
午後からは、コロナ禍にあって現在カフェは休業中で長い間お休み頂いている卑山スタッフの長川さんが御挨拶に来寺下さり、あいなく卑山責任役員総代の須貝様御夫妻も来寺下さり、今年も小布施の名物大栗を持参してくださいました。

須貝総代様ご夫妻とともに

お手製の貴重な「小布施大栗ブランデー漬」をお届けくださいました

お二組とも久しぶりの御来寺で、GOTOトラベルを利用しての家族旅行の話や近況の出来事など楽しい歓談の時間を過ごすことが出来ました。一応にコロナウイルス禍にあって自粛生活が続いている中での限られた範囲での懇親の席となっていますが、それでも実にリラックス出来たものです。


有難く 大変美味しく頂きました
「話り尽くす山雲海月の情」の禅語の如くに、語り合うことの楽しさは人間にとって一番気持ちをほぐすことの出来る場であるように思う一日となったようです。友峰和尚より
第2637話

アメリカ大統領選挙の行方を時々ニュースを気にしながらの一日となりました。今後の国際政治動向を大いに左右するこの選挙を世界中の人々が注目しているところだと思います。いずれにせよカオス状態の国際情勢の中での大国アメリカ大統領選挙だけに、混乱だけは避けて欲しいと願うものです。「宇宙双日無く 乾坤只一人」という禅語が有るように、和尚の切実なる地球安寧の願いが届きますようにと祈っています。

本日は腰痛回復のため、終日休暇を取り養生に務めました。掛かりつけの川北病院院長の新聞記事が目に留まり、コロナ禍の中でのウオーキング並びにうがいと着替えの大切さが綴られており、「なるほどガッテン」と思わずシャッターを切りました。

錦木 と 糸薄
注射を受ける際、病院の壁には「一期一会」をもじって「一語一恵」との標語カレンダーが有りました。それを見て、看護師さんに「それを言うなら一語一笑(いちごいちえ)の方が良いかも」と話したら「それもいいですね!」と笑顔で返答がありました。看護師さんの明るい一言と笑顔で、注射も痛くなくなるように思うのですが。南無観世音菩薩 友峰和尚より

第2636話

今年初めての霙(みぞれ)模様のお天気となった金沢市内ですが、境内の風景はいっぺんに初冬の様相となりました。北陸地方にとってこの時期、当然と言えば当然なのですが、やはり急激な冷え込みで体が縮こまってしまう感があります。ブログにその日の気温や気候を記すのも、自分の体調状況を次年度に知る上に於いて大切な記録ともなっています。

午前中には㈱豊蔵組の豊蔵社長様と江川部長様が来寺され、豊蔵氏自らが丹精込めて作られているサツマイモを今年も持参くださり、さっそく仏前にお供えしました。ご供養後に料理をして頂く時には、深い味わいと共に季節感を十分に感じさせてくれます。

㈱豊蔵組 代表取締役社長 豊蔵亨一氏です

㈱豊蔵組 営業部長 江川三次氏です
「いただきます」とは物を押し戴くの意ですが、作物を作る方の心も一緒に頂きたいと念じています。「コーヒーに 会話の弾む 秋の寺」「霙降る 禅寺の庭 凛として」友峰

第2635話

11月3日は「文化の日」で芸術文化に功績をあげられた方々が多く授賞され、心から祝意を表したいと思います。奈良の正倉院では文化の日に因んで「第72回正倉院展」が10月24日から11月9日まで開催されていますが、 研究調査の結果、9000点にも及ぶ宝物のうち殆どの芸術品が国内で作られていたものと判明したそうで、当時の職人の向学心と技術の高さを思うものです。


当然のことながら、技術力の高い当時の中国からもたらされたものを模倣しながらの作業だったと思いますが、国宝に指定されるほどの当時の職人達の苦労苦心が読み取れるものです。以前中国仏跡を訪れた時、寺院に飾られている工芸品がなんと3千年前のものと聞き及んで日本との歴史の差に驚いたことを思い出します。最初は先人達の模写模倣から始まるものの、日本独特の文化を形成して来た日本の匠達の凄さに敬意の念を捧げたいと思います。

「百尺竿頭進一歩」 「語尽山雲海月情」
さて11月に入り、急に気忙しさを感じ始めました。焦りは禁物ですが、もう後がない和尚の人生に、待ったはないように思うこの頃です。友峰和尚より
第2634話
最近は寒暖の差が激しく、昨日は実に暖かい一日でしたが今日はぐんと気温も下がり冷たい雨の降る一日となりました。高齢者の皆様には風邪などに十分気を付けてお過ごし頂きますよう切に願うところです。午前中にはお檀家の月諷経に出かけましたが、金沢市内も賑わいが戻ってきたようで、通称「忍者寺」として有名な寺町・妙立寺様にも大勢の観光客が訪れていました。秋雨もまた風流で、境内の木々も一斉に紅葉し雨に濡れた草木は被写体として絶好な風情を醸し出してくれます。

月諷経から寺に戻ると直ぐに、遠くは福岡県太宰府より来寺下さった株式会社飛鳥社寺 代表取締役・阿部直樹氏としばし歓談しましたが、休暇を利用して向学を兼ね金沢市内の有名建築物並びに現在諸堂保存修理工事中の大安禅寺を視察されるとの事で、長崎・禅林寺住職(和尚の兄)に紹介され来寺下さったそうです。

松浦建設㈱現場監督 東野氏のご案内で

大安禅寺の修復工事現場を視察される阿部氏

阿部氏は社寺仏閣はもとより近代建築も専門に手掛けておられるとの事でした。後期高齢化を目前にして「一期一会」の仏縁に深く思いを馳せる昨今となっています。友峰和尚より
第2633話

深まる秋の風景 / 宝勝寺ふれあいパーク霊苑にて
今日より11月「霜月」を迎えましたが、昨日の朝方は霜が降りるほど冷え込み、まさしく暦通りの月を迎えたようです。飛び石連休を利用してGOTOトラベルを使っての観光客の方が多く見受けられる金沢市内ですが、卑山もカフェ利用のお客様で久しぶりに賑わいを見せていました。

ノジギクが咲き始めました
現在カフェは休日のみ開業していますが、平日は霊苑参詣者の休息場として利用されています。寺内は今がコロナウイルス禍にある事を忘れるくらいに穏やかで実にゆったりとした時間が流れ、寺院の持つ独特の枯淡な雰囲気がお客様には大変気に入られているようでした。霊苑参詣者の御家族皆様もご供養修業後、応接間にて故人を偲びつつ団欒される姿には、寺院の本分でもある和合の縁を思うものです。


墳墓開眼並びに納骨法要にて ご家族皆様と共に

「ちょっといい話」とは本当に「ちょっと」なのですが、その「ちょっと」が心をほっこりさせてくれるものです。毎日の生活の中でちょっとした思いやりの言葉が一日を幸せな気分にさせてくれるのも確かな事実のようです。友峰和尚より
第2632話

爽やかなお天気の中、午前中には寺町・桂岩寺御住職の車に乗せて頂き中陰忌法要に出向きましたが、それと言うのも昨日より突然椎間板ヘルニアが悪化し腰痛が激しくなったため、急遽桂岩寺御住職に侍者としての同行をお願いしたものでした。本当に久しぶりの激しい腰痛には自分でも驚きましたが、以前から法要のご依頼を頂いている御家にご迷惑を掛けては申し訳ないと、昨日は集中して養生に努めました。

フランス在住の画家 荒木芳栄さんの絵画作品
今朝方になって痛みも落ち着き、ご法要を無事に修業する事が出来、心から安堵しました。法要終了後にはとても美味しいお煎茶を頂き、お陰様で腰痛も治まり本当に有難く感謝いたしました。「何者の おわしますかは知らねども かたじけなさに 涙こぼるる」という道歌がありますが、本当に心の底から神仏のご加護を感じ取った一日となりました。今年一年の御題が「無事」であった事を自覚しながら、健康管理にも更に注意して参りたいと思います。友峰和尚より

第2631話

ノジギク
あっという間に今年もあと二ヶ月を残すのみとなってしまいました。一年を振り返る大切な月ですが、今年は新型コロナウィルス発生に始まりコロナウイルス感染予防に終始した一年となりそうで、世界中の人々にとってもこれまでに経験した事のない苦難を強いられた一年になりそうです。

ふれあいパーク霊苑 秋の薔薇
一時は収束に向かうかと期待したものの、現在再びヨーロッパ全土に凄まじい勢いで感染拡大が広がり、どうやら年を越しそうな気配で誠に残念としか言いようがありません。幸い北陸三県ではここ数ヶ月は感染者もゼロに近い状態で、感染予防に注意しながらこの二ヶ月間の法務遂行に当たって参りたいと願っています。

いつの間にかマスク姿が当たり前となり、マスクをしていない事が不自然とさえ感じる昨今ですが、やはりマスク着用が感染予防対策として一番効果があるとの事、マスクのデザインもお洒落でファッションの一つとなって来ているようです。

秋桜が咲き始めました
十一月は「霜月」とも言われるように、確かに最近になって朝夕の寒暖の差が激しくなってきたように思います。既に暖房器具をご使用の方も居られると思いますが、宝勝寺カフェにもストーブが設置されました。ストーブを見るにつけ冬の季節の到来を否応なく感じるものです。「光陰矢の如し、時人を待たず」、本当に新型コロナウイルスの収束を心から願う毎日です。南無観世音菩薩 友峰和尚より

第2630話

本日、滋賀県在住の娘からアマビエの作品が送られて来ました。ツイッターやSNSで話題になった「アマビエ」ですが、現在も相変わらずその人気は衰え知らずです。



そもそも今年に入って、新型コロナウイルスの感染が広がるにつれSNSで発信されたのがきっかけとなって一気に全国に広がったそうですが、その妖怪アマビエは江戸時代のたった一枚の刷り物(瓦版)に端を発してるというから驚きです。

京都大学附属図書館所蔵 の アマビエに関する書物

『越前国主記』より「海彦(アマビコ)」(福井県立図書館蔵)
なんと福井県在住の長野栄俊氏がアマビエ研究の第一人者ということで二度驚きましたが、実は「越前国主記」(福井県立図書館蔵)に海彦(あまびこ)として3本足の妖怪図が記載されており、本来「アマビエ」ではなく「アマビコ」が正解だと記されています。なるほどアマビコとアマビエは一字違いで「海彦(あまびこ)」の方が資料が古いとなればアマビコが正解ですね。アマビエがコロナウイルス感染予防に絶大なる効果が有るか無いかは別として、ひとつのおまじないとして飾っておくのも良いかと思います。




さて和尚は午後から姫観音図描きに専念しましたが、こちらも飾っておくときっと皆様を幸せにしてくれる姫観音様です。頑張って描いて参りましょう!友峰和尚より

霊苑管理事務所スタッフの久保さんと 福邦銀行金沢支店の舟橋さんとともに
第2629話

金沢国立工芸館の広場

昨年の1年間は徹底した食事管理をして糖質制限に努めた結果、体重も6キログラム減量出来また尿糖も出なくなり大満足でしたが、ここに来て「食欲の秋」とばかりに食欲旺盛になり一気にリバウンドしつつあります。


体重が増えると、当然のことながら腰に重みが加わるため腰痛が発生し、なんとも反省しきりです。それにしてもよくぞ1年間の食事制限に耐えて来たものだと、自分ながらに感心しました。





実はそれと言うのも、現在工期約10年間という大掛かりな諸堂修復保存工事を抱え、重大な責任を負っていることが大きな要因です。してみると人生に於いて、目標を持つこと、また目標があることが健康を始めとする自己管理に繋がるとものと思います。




「為せば成る」「為さねば成らぬ」とは言うものの、「為す」ための強い精神力は健康が原動力であることを加齢と共に痛切に感じる今日この頃です。

さて休息を利用して、この度新たに開館した金沢国立工芸館を見学して来ました。深まりゆく秋!芸術の秋!文化の秋!皆様も是非お訪ねください。友峰和尚より
