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第4169話
大安禅寺 鎮守堂
お正月にお供えした鏡餅を食べる「鏡開き」は地方それぞれに日にちが異なりますが、松の内は関西では15日、関東では7日だそうで今年の鏡開きは11日が縁起が良く多くの地域では11日に鏡餅をお下げし雑煮にしていただくそうです。
宝勝寺では毎年15日に鏡開きをしており本日はお飾りした鏡餅を片付け、昨日大安禅寺鎮守堂からお下げした鏡餅を寒の水に浸し一部を雑煮にしていただきました。鏡餅を割っていただくところから「鏡割り」と呼んでいる地方もありますが、「割る」という言葉は縁起が悪いということで「鏡開き」となったそうです。
今朝 宝勝寺にて鏡開きをいたしました
割った餅を焼いて食べたり雑煮にして食べたりしますが、その意味は「無病息災・災難消除・健康安心」を願って年神様の依り代(よりしろ)である鏡餅に宿る神力の御利益を受けることに有ります。
仏事や神事の御利益が迷信だと思われる方には全く無縁ですが、古来より“念力”という言葉がありますように正に“念ずる”力にこそ色々な災難を消除する不思議な力が働くことも事実ですから、鏡餅をいただく時は感謝を込め家族の幸せを念じていただきましょう。
宝勝寺にて 鹿島建設(株)金沢営業所所長の南部氏とともに
さて宝勝寺に帰山した途端に鹿島建設(株)金沢営業所の南部所長が新年の御挨拶に来寺くださいましたがどうやら大安禅寺からテレポーテーション〈瞬間移動〉したようです。
大安禅寺坐禅堂 枯木堂
松雲院の玄関から境内を望む
大安禅寺の枯木堂(こぼくどう)並びに松雲院の建物は平成8年に鹿島建設(株)の施工で完成しましたが、約30年が経過する今でも丁寧な建物のメンテナンスが行われており本当に感謝申し上げております。「寄らば大樹の陰」の格言の如くに我々仏教徒もお釈迦様のお悟りの法を拠り所として日々安心の毎日で有難し!有難し!本日は鏡餅をいただき明日からは餅の如く粘り強く伸び伸びと力強く精進して参りたく頑張って参りましょう!友峰和尚より
第4168話
昨日早朝、鹿島建設(株)金沢営業所の南部所長とともに
新年修正大般若祈祷会を無事に厳修し一段と気持ちの転換が計られ新鮮で爽やかな朝を迎えることが出来ました。本当に不思議な感覚ですが、伝統的仏教行事にはそのすべてに於いて大きな意義が有ります。何事もけじめが重要で、「一期一会」を論じるならば一瞬一瞬が真実で「今を生きる」覚悟でもあるかと思います。気持ちを切り替えながら常に新たな心構えで本年も未来志向で歩んで行きたいものです。
自坊に戻っても御来寺くださる方々との懇親の席が続いていますが、本当に有難くその御法縁に感謝しています。本日は鹿島建設(株)金沢営業所の南部所長が新年の御挨拶に来寺くださり、御挨拶後には(株)アイソウシャ・中村修二会長のご自宅へ年頭回礼諷経に出向きました。中村会長とは約40年の長きに渡り御厚誼を頂いており、本日も会長並びに中村幸雅社長ご家族揃っての新年のお参りとなりました。
中村修二家年頭回礼にて お参りされる中村会長とご家族の皆様
(株)キタジマの北嶋幹補会長と奥様の千代子様です 大般若御祈祷会に御参詣くださいました
昨日は地元のJPかんぽ生命スタッフの方から保険契約に於ける丁寧な説明を受けましたが、和尚などはとっくに御用済みとなっていますが保険の有難さは十分に承知しています。思えば20代で加入した保険の満期は60歳でしたから、還暦を迎えた時には全く保険にお世話にならず健康で還暦を迎えられたことに感謝したものでした。
地元福井の JPかんぽ生命職員の方です
あれから17年が経過し今では終身保険に替わり、しかも保険の名前が「ながいきくん」ですから世間一般に言われている「終活」に属し、他界してから保険が降りるという実に有難い保険です!「有事の金」という言葉を借りるなら「有事の保険」でも有るかと思います。さてさて何が大切かと問われれば今が健康で心が安心でいることが一番です。新年を迎え皆様方の益々のご健勝を祈念いたしております。くれぐれもご自愛ください。友峰和尚より
「 無事是れ貴人 」 令和乙巳 渓仙 書
第4167話
和尚の同級生 北さん
故郷に戻るやいなや同級生の北さんから電話があり、蕎麦を打ったから今すぐ持って行きますとの要件でした。いやはやなんとも有難いことでしばらくして自家用車でやって来られ、十割蕎麦10人前を自家製出汁付きでくださりしばらく松雲の間で歓談しましたが、久しぶりの御対面で長話になってしまったようです。
北さん御手製の十割蕎麦で作った おろし蕎麦
話はそこで終わらず年中行事修業中の間に再び手作りの大根と山芋を届けてくださり、至れり尽くせりで嬉しいやら有難いやらで和尚感激!!さっそく夕食に妻が茹でて福井名物おろし蕎麦と天ぷら蕎麦を頂きました。
美味しいそばつゆ
北さんの話では蕎麦打ちも約25年ぐらいになるそうで、腕の確かな事は食べてみて納得いたしました。福井は「名物と言えば“蕎麦”」と言われるほど人気があり、趣味で蕎麦を打つ方が多くおられることでも有名な県でもあります。北さんからのおもてなしご馳走様でした。
アトリエから望む 白山連峰
さて鏡開きは11日でしたが元旦に鎮守堂に供えた鏡餅を明日にはお下げして雑煮にして頂き、健康安心を念じたいと思っています。友峰和尚より
第4166話
大安禅寺の地元 田ノ谷町にて 新年の左義長が行われました
早朝の午前6時より地元田ノ谷町の左義長が行われ新命和尚が御祈祷諷経に出頭し、午前10時からは新年大般若御祈祷会が厳修され引き続き檀信徒総会が開催されました。
令和7年度 修正大般若御祈祷会
本日は好天気に恵まれ本当に穏やかな日和となる中、今年一年の檀信徒各家 家内安全・身体健全・家門隆盛を祈願する御祈祷会を無事に円成することが出来ました。
創建当初から伝わる「般若経」を転読し、一年の無事平安と繁栄を祈りました
檀信徒総会にて
御祈祷会終了後檀信徒総会に入り年頭の御挨拶を申し上げたのち、令和8年5月16日(土)に新命玄峰和尚の晋山式挙行が予定されているため今後の段取りや晋山式準備に対するご協力のお願いと現在進行中の修復工事進捗状況と浄財勧募に関する説明などが行われました。また本年度より責任役員総代に酒井清章氏が新しく就任されることが承認され、午前中に無事総会を円成出来ましたこと檀信徒皆様には深く感謝申し上げます。
これからは来年の晋山式に向けてよりいっそう緊張感を持って精進努力して参りたく思います。檀信徒皆様には本年も何卒倍旧の御法愛を賜りますよう宜しくお願い申し上げます。友峰和尚より
第4165話
明日の午前10時より今年最初の行事となる「修正大般若祈祷会並びに檀信徒新年会」開催を前に本日は蒔田総代による会計監査が行われ、引き続き藤田総代と愈好亭にて年頭の御挨拶と茶礼をしながら新命和尚より新年度計画についての説明を受けました。
今朝、大安禅寺のアトリエにて 藤田通麿総代とともに
心配された降雪も一服して時折陽の差す穏やかな一日となり、昨日までの荒れ模様の天気が嘘のようです。修行道場の言葉に「寝忘れ」という特異な言葉がありますが、昨晩は久しぶりに自坊での就寝で今朝方は5時に起床しようと思っていましたが7時半まで爆睡してしまいました。
午前9時に藤田総代が新年の御挨拶に来られる予定でしたので急いで部屋を整えましたが、やはり故郷は気持ちが緩むせいかなんとも母親に抱かれる赤子のような気分に浸れるものです。
愈好亭にて年頭の御挨拶 新命和尚より新年度計画についての説明がなされました
左側から 蒔田総代 と 藤田総代 です
禅語に「放下着(ほうげじゃく)」とあるように和尚の生まれた故郷での日常はまさに「放下着」で心地よい安心感を覚えます。成る程!歳を取ればとるほど世の中の道理がよく見えてくるもので、77歳ともなれば日々「放下着」の心境で過ごして参りましょう! 故郷はいいですね!最高です!明日の大般若御祈祷会では全身全霊で「放下着」を実践したいと念じています。その意味は「なにもかも捨て切ったところが安全安心である」。ごもっともごもっとも。友峰和尚より
第4164話
早朝よりふれあいパーク霊苑スタッフ皆様が総出で境内と霊苑の除雪作業に当たり、今年に入って初めての除雪作業となったようで本当におつかれさまでした! 和尚は本日自坊に戻るための準備で手伝う事が出来ませんでしたが、出発する前に御慰労の茶礼を催して御礼の言葉を述べました。今年は昨年と比べて今のところ降雪は少ないようで、除雪機の登場も無く助かっています。
霊苑管理事務所スタッフの皆様と 慰労の茶礼をいたしました
大安禅寺 境内にて
一路新幹線で福井に向かいましたが、福井市内にはかなりの積雪があり大安禅寺に着く頃は更に雪に覆われていました。到着後にさっそく新命玄峰和尚の案内で修復工事現場を訪ね、文建協・高木現場主任より修復に関する説明を受けました。室内の建具である襖や扉などの骨組みの復元が進んでおり、更に完成時の姿に近づきつつあるようです。
文化財建造物保存技術協会・高木現場主任より修復に関する説明を受けました
アトリエからの冬景色
現場視察を終え自室に戻る途中の冬景色は見事で、この時季の山々の風景は実にダイナミックで清々しく気持ちが引き締まる思いでした。素晴らしいですね! 四季折々の風情を見せる大安禅寺渓谷一帯の冬景色は別世界です!さて大安禅寺で過ごす時間を心より満喫して参りたく思うものです。友峰和尚より
第4163話
強風で右へ左へと うな垂れる竹
寒冷前線の通過で本日は台風並みの強風が吹き荒れた一日となり、境内の立木や竹が倒れんばかりでした。幸いに大雪とはならず雨模様の天気でしたが、今晩から再び大雪の心配がありそうです。あまりの強風に寺町界隈からは人影が消え外に出るのも恐ろしいくらいで、時折けたたましくサイレンの音を響かせて消防車が走り去って行き尋常な状況では有りませんでした。
終日寺内に留まり依頼されていた残りの干支色紙描きをしましたが、あと少しで目標枚数を達成出来そうで昨年より半月ほど早く進んでいるように思います。
名鉄観光北陸支店の若松様 年始の御挨拶に来寺されました
1月12日(日)午前10時より大安禅寺にて「修正大般若祈祷会並びに檀信徒新年会」が開催されるため明日は自坊に帰山する予定をしていますが、愈々本格的に法務始動となります。山門前無電柱化工事のためしばらく通行止めとなり4日間ゆっくりと静養することが出来、おかげさまで体調良し!気分良し!で気力も充実し新たなチャレンジ精神が湧いてきました。やはり休息は大事ですね。心機一転、頑張って参りましょう!!くれぐれもご自愛ください。友峰和尚より
「 一に掃除 二に笑顔 三四元気に おかげさま 」 令和乙巳 渓仙 書
第4162話
NHK大河ドラマ「べらぼう」の第1回が先日放送されさっそく楽しみに観ましたが、前回の「光る君へ」と同様に全編を是非観たいと思っています。と言うのもドラマの舞台となるのが江戸時代18世紀後半の最も江戸文化が花開いた時代であり、また大安禅寺や宝勝寺が建立されたのが江戸初期1631年~1658年ですから猶更のこと興味津々の面もちです。
蔦屋重三郎の書店「耕書堂」 葛飾北斎 画
一般的には江戸時代といっても今の生活からは想像もできませんが寺院となると別で、現在も創建当初のままの建物の中で日々生活している現状からも、もっともっと江戸時代の生活を知りたいと思うものです。第1回目からドラマのストーリー展開が実に面白く、俳優も若手から重鎮まで登場し見事な演技を見せています。
ドラマを見るだけでは今少し情報が不足するため本日は近くの本屋さんに出向き、大河ドラマ「べらぼう」に関する本を3冊買い求めました。寺に戻って読んでみましたがドラマの内容や江戸時代の市民の生活風景などがわかりやすく解説されており、次回からの放送を楽しみにしています。
本日も 無電柱化工事が進められています
さてニュースでも伝えられていますが北陸地方は大雪になるとのことで、大変心配しましたが今のところは大丈夫のようで安堵しました。今日の「ちょっといい話」は、和尚も大雪となれば除雪に日々追われるだけに降雪の少ないのは本当に助かります。天気予報と睨めっこの今日この頃となっていますが、高齢者の皆様には屋根雪降ろし作業はくれぐれも十分に気をつけてください。「注意一秒、怪我一生」です。ご用心!ご用心! 友峰和尚より
第4161話
強風のなかで 融雪の準備をしました
北陸地方に於いてこの時季に雪が降らないわけがありません。今年の新年は雪の無い穏やかな幕開けでしたがそれも今日まで、明日からはこの冬最大の寒波が日本海側を襲うとの予報ですから油断は出来ません。早朝より強風とともにアラレ混じりの冷たい雨が降り大雪となる前触れの予感がしたものです。
本日は休息日を利用して大雪に備え除雪機の点検と境内の整備をしましたが、作業をする間にも強風で看板が吹き飛ばされる始末!なんとも恐ろしいほどで、山門前では雨が降りしきるなか無電柱化工事が進められており、坪庭の土木作業が始まっていました。工事が終わり次第、新たに山門前に相応しい枯淡な庭を造りたいと楽しみにしています。
冷たい雨の中 無電柱化工事のための 前庭掘削が進んでいます
山門前が通行止めとなっている関係で寺を訪れる人も無く、年明けをゆっくりと寛ぐことが出来ました。家内が作り置きしてくれたおせち料理もすっかり食べ尽くし再び自炊生活が始まろうとしており、それもいつもの年明け風景ながら何か違った新しい感覚を覚えるもので、歳を取ってもお正月は気分を心機一転させてくれ実に有難く思うものです。さて相変わらずインフルエンザが猛威を振るっているようですから皆様にはくれぐれもお気をつけてお過ごしください。友峰和尚より
境内の 白梅のつぼみ
第4160話
宝勝寺山門前にて 年明けの無電柱化工事が始まりました
今日から一斉に仕事始めとなりました! さっそく午前9時より山門から一般道路にかけての無電柱化工事が始まり、明日からは通行止めとなるため自家用車を近くの指定された駐車場に移動しました。工事期間は約1週間だそうで、卑山ふれあいパーク霊苑にお参りされる方は車が入れないため近くの有料パーキングをご利用頂きたくお願いいたします。
(株)豊蔵組 豊蔵享一社長 と 顧問の江川三次氏とともに
年始の御来客が続いていますが、本日は(株)豊蔵組の豊蔵享一社長と顧問の江川三次氏が御挨拶に来寺くださいました。例年15日の小正月(松の内)まで正月飾りを飾っていますが、工事が始まったことを受け山門幕としめ縄飾りは一緒に取り外したところなんとも心寂しい感じで、ましてや冷たい雨模様が輪を掛けて一層寂しさが募るのは何故でしょうか?いやはや歳のせいでしょうか!「門松や 冥途の旅の一里塚 目出度くも有り 目出度くも無し」と一句詠んだ方がおられますが、77回目を迎えた和尚の正月はこれまでとは違って意義深いものを感じます。
「 無尽蔵 」 渓仙 書
さて本日も午後から毎年恒例の干支色紙描きに専念しました。師匠が常々弟子たちを諭した言葉「おのれ無きものに安らぎ有り」を心頭に一所懸命描いて参りましょう。1枚として同じ絵柄がない今年の「巳」の図だけに、なかなか面白い出来となっています。巳年は新しい自分に出会える年!!我という 小さき心 捨ててみよ 三千世界に 障るものなし!でっかく参りましょう!! 友峰和尚より
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