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第4501話

絶妙な色合いで変化していく 境内の紅葉

日曜日の本日は寺カフェを開業しましたが、師走月ということもありカフェ利用のお客様もどことなしか一年の終わりを意識してのんびりとひとときを楽しんでいる風景が印象的でした。

本日も手伝いに来ている大学生の方に補佐をお願いして干支色紙描きを続けました。干支色紙描き今年で最後にしようと念じつつ一枚一枚丁寧に心を込めて描いていますが、今冬はどういう風の吹き回しか馬の図を描く速さもここにきてスムーズになって来たようです。

寺カフェお客様応対の合間に 色紙を乾かしてもらっています

一枚、一枚 落款を捺しているところ
来年は60年に一度の「丙午(ひのえうま)」の歳に当たりラッキーカラーは赤色だそうで、干支の字を赤い和紙を貼った上に書き「家運隆盛」を願いました。馬の図の画賛は「一燈照隅」(いっとうしょうぐう)で、ひとつの灯火が隅々を照らしやがて全体に大きく広がっていくの意味です。

ひとつの灯りとは自分の心の灯火で、一人一人の努力の積み重ねが社会全体に大きな影響を及ぼし、禅の世界では心の中にある悩みや苦しみを仏心で照らし出し悟りの道へ導くと説かれています。今しばらくは干支色紙描きが続いていきますが「うまく」描けるようになるまで頑張って参りましょう!「ヒヒ~ン」。

夕方 パトリックさんと懇談いたしました
夕刻には金沢大学助教授でドイツ哲学を教えておられるパトリックさんが来寺くださり、和合茶礼をしながら歓談しました。パトリックさんも希望されている坐禅会を来年は復活出来ればと願っています。くれぐれもご自愛ください。友峰和尚より
第4500話

12月12日は「いちにいちに」と調子良く年末大掃除の開始日と段取りをしていましたが終日御来訪者の対応となりました。午前中には(株)ココ・プランニングスタッフの清野家御尊父様の追善供養を修した後、茶礼をしながら応接間で故人を偲びつつ懇談いたしました。

午前9時より 清野家 御尊父様の追善供養を修業いたしました

(株)ココ・プランニングスタッフの清野さんと


石川特殊特急製本(株)の石川氏 が 来寺されました
近年大安禅寺では切り絵の御朱印が人気を博しておりますが、本日は新命玄峰和尚の紹介で大阪よりオリジナル御朱印の切り絵を専門に全国に展開されている石川特殊特急製本(株)社員の石川氏が訪ねて来られ、オリジナルの御朱印帳やカタログを見せて頂きながら商品の説明を受けました。

カタログで紹介されている 大安禅寺独自デザイン の 切り絵御朱印


色々な寺社仏閣の御朱印が紹介されていました
金沢市内の有名観光地の神社や寺院にも色々な御朱印帳が所狭しと出されており、その人気度が伺えるものです。卑山でも観光客の多くが御朱印を求められるため、御朱印帳に於いては手漉き越前和紙の長田製紙所の製品をメインに志納所に並べておりなかなか人気があります。

最近では伝統的なシンプルものから若者向きのカラフルな朱印帳に人気が移行しつつあるようで、金沢駅構内の商品販売店にも沢山置かれていました。御朱印帳も今ではスタンプラリー的要素を持ちつつ趣味として集める方も増えているようです。

午後より 干支色紙描き

学生アルバイトの 金沢美大2年生 佐藤さんです


福井市より 辻岡さんが来寺くださいました
夕刻には福井市より、長年お世話になっているアール保険企画の辻岡さんが自家製のお野菜を沢山持参くださいました。本当にこの時期に野菜を頂くのは新鮮で美味しく、日々自炊をしている和尚にとっては何より助かり有難く思っています。さて年末大掃除が気掛かりですが、明日から一つ一つ丁寧に進めて参りましょう。皆様のお家の大掃除はこれからでしょうか? 健康の為にも頑張って参りましょう!友峰和尚より

第4499話

スーパーマーケットにはすでに正月用縁起物が入り口にずらりと並べられていますが、年々早くなっているように思います。昔は大晦日近くにならないと縁起物の登場は無かったように思います。あれこれ言っているうちに餅つきの日がやって来ますから気忙しさは増すばかりです。

午前中のうちに 融雪パイプの点検をしました
北陸地方は明日から雪模様に変わるというので境内の融雪パイプやポンプの点検作業と設備の補足など降雪に対する備えをしながら、先般頂いた大根を長期保存しておくための作業も進めました。




午後1時すぎ 泉小学校2年生の皆さんと

午後には地元泉小学校2年生の生徒さん達が担任の先生に引率されて来寺くださり、10月に行われた卑山寺カフェ体験学習の感想文を頂きました。新聞や感想文などかなり詳しく丁寧に書かれており、その完成度には驚きました。

寺カフェ体験学習の御礼状と新聞を頂きました



皆さんの前で 頂いた御礼状と新聞を読んでいるところです



ごあいさつが終わり、学校へ戻る皆さんをお見送り

和尚の幼少時の頃とは随分と学習の仕方や子供達の雰囲気も違い、実に自由奔放で明るくのびのびとしている姿を大変嬉しく思ったものです。和尚の小学2年生頃と言えば「鼻たれ小僧」の姿しか思い出せません!いつの間にか子供達を称して「新人類」から「超人類」に変わり、いまでは「エイリアン」とでも言うのでしょうか? なるほど今では「バーチャルリアリティ」に「メタバース」「アバター」など画像も仮想現実世界が主流となって来ているだけに最早「宇宙人」と言ってもいいのかも知れませんね。

「 今日無事 」
さて現実に戻りましょう!本日も干支色紙描きに精進しながら現実世界での新年を迎える準備を更に進めて参りたく頑張って参りましょう。お元気にお過ごしください!ピコ!ピコ!ピコ! 友峰和尚より

第4498話

午の年賀カード / 荒木画伯による制作
近年SNSの急激な発展によって年賀状の枚数が激減しているとの事ですが、そう言えば和尚なども年賀状とLINE通信の両方で年賀の御挨拶をすることが増えているように思います。とは言え、やはりお正月の元旦に届く年賀状は大変嬉しいもので新しい年を迎えた気分になりますから、年賀状が減少していくのは実に残念ですが今後も悩ましい状況は続いていくようです。

午前中に少林寺お檀家総代・中山家の月参りに出向き昨日描いた干支色紙を持参し御当主に差し上げましたが、床の間には今年の干支「巳」の色紙が額に入れられ飾られており大変嬉しく思ったものです。

午後より 干支色紙描きに集中
自坊からは年賀状の絵柄に使用する来年の干支「午」の図を依頼されており、本日は午後より干支色紙描きに専念しました。長年続けてきた干支色紙描きも今年は取りやめにしようと思っていましたが、来年5月に副住職・玄峰和尚の晋山式を迎えると同時に和尚は退山するため今年を限りに干支色紙制作を終了したいと思います。これまでにおおよそ3廻りした和尚の干支色紙ですが、今年は例年よりかなり描く枚数は少ないながら出来る範囲で頑張って参りましょう。



さてどんどん月日が過ぎて行きますが、「待った!」無しの人生故に1年間を振り返りやり残した事が無いように師走月を歩んでいきたいと願っています。「朝打三千 暮打八百」お元気にお過ごしください! 友峰和尚より

第4497話

12月4日頃 初雪の大安禅寺本堂
本日は休寺日で午前中に所用で買い物に出かけた後は寺内にてゆっくり静養しましたが、自坊からは保存修理工事の現場の様子がリアルタイムで送信されてきました。和尚が長年住み慣れた自室や庫裡の内部や外壁の解体作業が進んでいますが、なんとも複雑な心境を覚えるものです。

解体が始まった 庫裡の建物

庫裡後方の解体
と言いますのも、西宮市・海清僧堂での修行を終え昭和51年に大安禅寺に帰山した当初は寺院も荒廃の一途の中にあり、どこから手を付けていこうかと日々思案したものでした。以後約40年に渡り諸堂の修復に専念して参りましたが特に住まいとした庫裡建物に於いては大方の修復を終えたのは約15年前で、今回の庫裡全面保存修理工事では修復したすべてのものが解体されるに至ってなんとも複雑な気持ちを覚えるものです。


担当者の話では創建当初の姿に戻すとのことで、それはそれで大変有難く嬉しい事なのですが、住み慣れた部屋が解体されていく姿を見るのは実に寂しいかぎりです。庫裡の修復が完了するのは今後約7年から8年かかるそうで、和尚もより一層健康に留意しながら全てのお堂が完成した姿をこの眼でしっかり見てみたいと念願しています。

庫裡玄関にあった靴箱 本堂式台に臨時移転されました
さて今朝方は青森地方での震度6強の地震のニュースで目が覚めましたが、被害が少ないことを祈るばかりです。近年は世界中で大きな自然災害が多発しているだけに、防災用具だけは怠りなく備えておきたいものです。くれぐれもご自愛ください。友峰和尚より
第4496話

宝勝寺 六道地蔵尊
最近持て囃(はや)されているAI技術ですが、昔から便利さと危険さは裏表と言われるようにAIを利用する側には情報の是非の判断が求められています。今では多く出回るSNSの画像もその内容の真偽を見極めるためには閲覧する側の情報収集能力が不可欠となって来てるようで、特に若年層に於いて携帯電話所持の普及が進めば進むほど真偽の不確かなフェイク情報から子供達を守る法律制定が急務だと思うものです。

(株)豊蔵組 顧問の江川氏とともに
本日は昨日の天気とは一転して北陸地方特有の荒れ模様の一日となりました。午前中に(株)豊蔵組顧問の江川氏が来寺くださりさっそくに来年の干支色紙をお渡ししましたが、色紙描きはまだ始まったばかりで今朝方から描き始めた「午」の図の墨が乾ききっていない描きたてホヤホヤの干支色紙を差し上げた次第です。また福井市より旧友の西川氏が所用で金沢に来られ、卑山にも年末の御挨拶に来寺くださいました。

描きたての干支色紙を贈呈いたしました


福井市より 西川氏がご挨拶に来寺くださいました
師走月は今後も年末の御挨拶に来寺くださる方が増えて参りますが、和尚も時間の許すかぎり一年間の労を謝しゆっくり応対するように心掛けています。「来る人も また来る人も 福の神」という言葉がありますように、人との出会いほど人生にとって大切な「縁」はありませんね。人生は須らく「縁」で繋がり、ひとつとして偶然は無く必然的に出会っていくことを実感する毎日です。

H1法話グランプリ2025 法話をされた青年僧の皆様です

白隠禅師坐禅和讃の中に「因果一如の門ひらけ 無二無三の道直し」とあるようにこの世の出来事は須らく「因果」の縁によってご法縁が結ばれていきますから、一日一日のご縁を大切に精進して参りたく思うものです。寒さが一段と厳しくなって参りましたがくれぐれもご自愛ください。友峰和尚より

第4495話

奈良から帰ってきた玄峰副住職 大安禅寺 藤田通麿総代とともに
昨日は今か今かとH1法話グランプリの結果を待っていましたが、午後5時過ぎに玄峰和尚がグランプリを獲得したとネット発表で分かり本当にこの度の受賞を妻と共に喜びました。

受賞御祝のお花を頂き 心より厚く御礼申し上げます

妻は新小松イオンシネマでのライブビューイングに参加し大安禅寺職員と一緒に鑑賞したとのことでしたが、午後1時より「なら100年会館」で開催され各宗派から選抜された8名の僧侶によって1人約10分間の制限の中、法話がなされました。

昨日 「なら100年会館」で開催されたH1法話グランプリ

審査員には僧侶で宗教学者の釈徹宗師はじめお笑いコンビの「笑い飯」哲夫氏ら5人が審査員を務め、当日の会館鑑賞者1500名並びに全国のイオンシネマで鑑賞された750名による投票が法話終了後に行われた結果「2025H1法話グランプリ」を受賞することが出来たとわかり、直ぐにお祝いメッセージを新命和尚に送信した次第です。今朝方の毎日新聞でも掲載されていましたが、近年は若年層の寺離れが進んでいることもあり法話を通して仏教に興味を持って頂きたいと願っています。

審査員特別賞を受賞された真浄寺(北海道)・永田弘彰住職 と 玄峰副住職




午前午後ともに ふれあいパーク霊苑での御供養諷経が修業されました


本日の御供養諷経をお勤めくださいました 豊財院様と
さて師走月もどんどん過ぎて行き常に油断は禁物で、「歩々是れ道場」と心得て「一日一生」を座右の銘に本日もカフェお手伝いの学生さんのサポートを得ながら干支午図色紙描きに専念いたしました。



「午」の絵を描きながら馬になりきっての精進の日々が続いていくようです。皆様からこのたびの新命和尚の受賞に対し心温まるお祝いメッセージを沢山頂きましたこと、心より厚く御礼申し上げます。くれぐれもご自愛ください。友峰和尚より

村上大理石(株)取締役 村上武雄氏と
第4494話

本日は午後1時より奈良県奈良市「なら100年会館」で全国から選抜された各宗派僧侶8名による「H1法話グランプリ」が開催され、卑山玄峰副住職が出場するということもあって午前中に応援メッセージを副住職に送り、無事法話成就を祈願しました。

イオンシネマのライブ上映会場から

大会の模様は全国15ヶ所のイオンシネマにてライブ上映されるということで既にチケットは完売しており、夕方の結果待ちとなりました。今回で14回目のH1法話グランプリだそうですから、寺院と若者たちとの御法縁を結んでいくためにも今後も続けていって欲しいと願っています。



さてその結果ですが午後5時過ぎに、玄峰副住職がグランプリに決定したとの報告を受けました! 近年は若者達の寺院離れが深刻さを増してきているだけに本当に嬉しく思います。本日も来年の干支色紙描きに専念しましたが、今後も引き続き頑張って参りましょう!人生はコツコツと歩め!慌てない!慌てない!くれぐれもご自愛ください。友峰和尚より

「 一燈 隅を照らす 」 令和八戊午 渓仙 書
第4493話

今朝方から雪起こしとも思えるものすごい雷の音とともに強風が吹き荒れた天気模様となりましたが、今のところ降雪は無く安堵しています。師走月に降る雪は根雪ともなりかねないですから、出来るだけ降雪が少ないことを祈るばかりです。お昼頃に常日頃建物の修復工事でお世話になっている高倉さん御夫妻が年末のご挨拶に来寺くださり、この1年間を振り返りながら暫し歓談の席となりました。

高倉さんご夫妻が 年末の御挨拶に来寺くださいました
高倉さんにはこれまで金沢の全ての兼務寺院の修復工事に携わって頂き、毎年少しずつながらも補修を進めているため寺院護持に於いては以前より随分と管理上の心配が少なくなって来たように思います。宝勝寺に於いては建物全体の修復保存工事を終えており、約14年前に着任した当時の状況を懐かしく想い出しています。卑山のような歴史的建造物の修復は創建当時の姿に戻すことが大変重要で、修復費用もかなり必要となりますが後世にその姿を残すことへの意義を感じるものです。

「 一燈 隅を照らす 」 令和八戊午 渓仙 書



さて午後には(株)豊蔵組顧問の江川氏がさっそくに自家製の新鮮な野菜を沢山届けてくださり本当に有難く思いました。健康オタクの和尚ですから新鮮な野菜を沢山頂き、馬になりきってパワフルな「馬の図」干支色紙書きに専念して参りましょう!まだまだ道のりは遠いのですが「千里の道も一歩から」と合点して精進して参りたく念じています。くれぐれもご自愛ください。友峰和尚より

頂きました大根でさっそく作ってみました
第4492話

降っては溶ける粉雪 / 午前10時頃

昨晩より心配された北陸地方の大雪予報でしたが降雪も少なく、時折晴れ間の見える天気となり安堵したものでした。とは言えここは雪国ですからいつ雪が降っても何ら不思議では有りません。朝方の気温は3℃と今年一番の冷え込みとなり、これまでの暖かさが嘘のようでした。

(株)豊蔵組 豊蔵享一社長 と 顧問の江川三次氏とともに
午前中に日頃よりご厚誼を頂いている(株)豊蔵組・豊蔵享一社長と顧問の江川三次氏が年末のご挨拶に来寺くださりしばし歓談致しましたが、毎年この時季に豊蔵氏の御挨拶を頂きますと今年最後の月であることを意識するものです。一年の締めくくりでもある師走月は「大掃除月」でも有り、すでに金沢寺院4カ寺の掃除日程が組まれており明日から開始される予定で、段取りよく進められていきます。

宝勝寺須弥壇最上に祀られている 十六羅漢像

今年の大掃除目標の一つに宝勝寺須弥壇の奥に祀られている十六羅漢像があり、普段は前幕で見えず御参詣者に知られる事もなく密かに祀られているため、掃除を終えましたら御参詣者の皆様にもお参りして頂けるようにしたいと思っています。さて本日は事務整理に当たりましたが、同時に来年の干支色紙描きも進めて参りましょう。気候不順の折、くれぐれもご自愛ください。友峰和尚より


