和尚のちょっといい話
友峰和尚のちょっといい話 【 第826話 】
2015年 11月 22日 談
大安禅寺では年末の大掃除がすでに始まったとの事、いやはや今年も残すところあと一か月余りとなりました。今月の24日には恒例の門松が境内にお目見えする予定で、先日、御用達「小森庭園」の末政幸憲氏から今回の門松のテーマを聞かれ、早速にあれこれと知恵を絞って決定したのが「温故知新」でした。来年の干支が「申」ですが、猿は家族を大切にする動物である事と、見ざる・言わざる・聞かざる等の知恵達者である事など、いろいろ総合的な意味合いを含めて「温故知新」としました。
この言葉は中国、孔子の論語の中に有る語句ながら、今の時代に一番必要な言葉だと思います。日本古来からの伝統的な風習や行事は今いちど吟味して、後世に伝承していって欲しいと思います。一度消滅すればそれを再考することは容易ではないからです。また伝統的工芸品に於いても同じことが言えますし、有形・無形文化財なども何らかの工夫をして後世に残し伝えてほしいと願うばかりです。未来に向かっての創造育成も大切かと思います。色々な思いを縁起物の「門松」に込めて祈願したいと思います。さて、連休中日の今日は御法事に墨蹟に接客にと多忙を極めました。 一日一日を大切に過ごしながら今年の締めくくりをして参りたいものですね。友峰和尚より
一宮市より奥村様ご夫妻がお越し下さいました