和尚のちょっといい話

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友峰和尚のちょっといい話 【 第4338話 】
2025年 07月 03日 談

出頭の前に 控えの間にて / 太平山 安国寺

 

岐阜県高山市・ひだホテルプラザで夜明けを迎えましたが、昨晩は全国からこの度の安国寺先住職英信和尚小祥忌に出頭するため前泊された各御寺院住職との夕食会が行われ、久しぶりに修行時代の先輩や後輩と杯を交えながら懇親の席となりました。今朝方は6時に起床し朝食を済ませたのち一路高山市国府町の安国寺に向かいましたが、昔懐かしい風景を眺めながらの運転となったようです。

 

 

 

 

 

午前10時より先住職第五十一世大雄英信和尚小祥忌(一周忌)法要が檀信徒始め多くの御寺院が参詣される中、しめやかに厳修されました。本日は小祥忌の導師を務めましたが、真前にはこの度の法要にあわせて完成した先住職の頂相(ちんそう)が掲げられ、和尚が揮毫した画賛の偈を本日の小祥忌拈香拙偈(ねんこうせつげ)として心を込めて奏しました。

 

先住職第五十一世大雄英信和尚 頂相(ちんそう)

画賛の偈

 

 

 

本当に光陰矢の如しで、昨年お見舞いのため病床に参上したことが昨日のように思い出され誰もが経験する無二の親友との別れは言葉にはならない程の寂しさを感じるものです。

 

 

法要を無事に終え参詣者全員が本堂で斎坐(昼食)を頂きながら故人を偲びましたが、食事をされている僧侶の姿を見るにつけ世代交代がずいぶん進んでいることに愕然とします。

 

小祥忌法要終了後 斎坐(昼食)

和尚修行時代の大先輩 真龍山 宗猷寺(そうゆうじ) 閑栖和尚様

 

気がつけば自分も喜寿を過ぎ、来年は大安禅寺住職を引退しますが遅きに失した感を覚えたものです。どの世界も若さが如何に素晴らしいかを思います。生き生きとした青年僧の姿を頼もしく感じ取った今回の出頭となったようです。友峰和尚より

 

海清僧堂時代の和尚の師匠 妙心寺六四二世 春見文勝老大師の書

 

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