和尚のちょっといい話
友峰和尚のちょっといい話 【 第4090話 】
2024年 10月 28日 談
「諸行無常 是生滅法 消滅滅已 寂滅為楽(しょぎょうむじょう ぜしょめっぽう しょうめつめつい じゃくめついらく)」この言葉は雪山童子の偈ですが、この世の真理を表わしています。我々がひらがなを学ぶ時の「いろは歌」がまさしくそれで、「色は匂へど散りぬるを 我が世たれぞ常ならむ 有為の奥山きょう越えて 浅き夢みし酔いもせず」と同じ意味を持っています。
いきなり難しい話になりましたが、昨日の午前中は大リーグドジャース対ヤンキースのワールドシリーズを観戦、金沢ではマラソン大会開催、夕刻からは衆議院選挙の開票速報に注視、また和尚は終日祖霊追善供養諷経の一日となり、人々の心は悲喜こもごも「一喜一憂」の様相にてまさに「諸行無常」の一日といったところでしょうか。心の安らぎは無心無我に有りますが、常に変わりゆく現状だからこそ何ものにもとらわれずにあるがままに生きる事の大切さでもあろうかと思います。
伊藤家墳墓納骨供養が修業されました
さて本日も午前中に伊藤家墳墓納骨供養が修業されましたが、遠く福岡県北九州市より故人のご息女が来寺され、ご両親の菩提を弔う墓域全体は浄土国そのもので実に何処までも清々しく追善供養こそが寂滅為楽の世界であると実感するものです。皆様に於かれましてはお健やかにお過ごしの事とお慶び申し上げますが、寒暖の差の激しい日々が続き体調を崩される方も多いように見受けられます。どうかくれぐれも御身体ご自愛くださいますよう心よりご祈念申し上げております。友峰和尚より