和尚のちょっといい話

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友峰和尚のちょっといい話 【 第4078話 】
2024年 10月 16日 談

 

宿泊したホテルの窓から 高山市内の風景

 

飛騨高山の澄み切った爽やかな朝を迎え、午前10時より岐阜県高山市国府町・安国寺第五十一世閑栖大雄和尚の津葬之儀に秉炬導師(ひんこどうし)として出頭し全国から参列された約40名の御尊宿並びに檀信徒皆様が参列される中しめやかに厳修されました。

 

 

昨晩は妻と共に高山市内のホテルに前泊しましたが、夕食の際には安国寺閑栖和尚の大学時代からの親友や海清寺僧堂の仲間達、岐阜東教区第十二部の部内各御寺院住職が出席され故人の思い出など色々語り合いながらの夕食会となりました。

 

安国寺隠寮にて 宗猷寺閑栖和尚様ならびに圓城寺和尚様と

 

本日は気温も約19℃と昨日とは随分下がり、爽やかな秋風が本堂内に吹き抜けるなか参列された僧侶の読経とともに津葬之儀が粛々と進み、二導師がそれぞれに香語を唱え御茶と御湯を供えられた後に本導師として和尚が秉炬法語を唱えました。

 

 

多くの檀信徒皆様が参列され厳粛な内に津葬之儀が行われた後、引き続き大雄和尚新忌斎が厳修され午前11時半に無事に終了しました。

 

臨済宗妙心寺派 太平山 安国寺 | 国宝を巡る旅 

 

この度は故人との長い長い御法縁から津葬の本導師を務めさせて頂きましたが、学生時代、僧堂修業時代、住職時代と約50年に渡って親交を深めてきた無二の親友だっただけに本当に寂しい思いでいっぱいでした。一期一会の人生とは十分に自覚してはおりますが、やはり別れはなんとも言えない気持ちになるものです。葬儀導師としての大役を無事に終えることが出来安堵しましたが、高山市はこれまでにも何度も訪れた地だけに去りがたい気持ちに駆られたものです。市内を自家用車で通り抜けましたが、飛騨の街は大勢の観光客で賑わいを見せていました。本当に世の中の出来事は悲喜交々で無常なるが故に、日々を大切に生きて参りたいと強く願う一日となりました。くれぐれも御身体ご自愛ください。友峰和尚より

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