和尚のちょっといい話

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友峰和尚のちょっといい話 【 第4046話 】
2024年 09月 14日 談

ホテルの窓から見える 岐阜駅前の高層ビル

岐阜市内の風景

 

JR岐阜駅前のホテルに一泊し、昨晩は江月寺宗務所長様はじめ役職者の方々と夕食をともにしながら岐阜西教区御寺院の現状などを伺い歓談しました。午前9時過ぎにホテルに迎えに来てくださり、岐阜西教区住職研修会会場のアスピカ七条に到着する間にも教区の実情などを聞き、情報収集に努め講話の参考としました。午前10時より約60名の住職、副住職並びに寺庭様が出席するなか寺院に於ける今後の護持運営について、途中休憩を含め約2時間に渡って和尚のこれまでの寺院再建の経験を通してわかり易くお話しさせて頂きました。

 

岐阜西教区住職研修会 講話 「 これからの寺院運営について 」

 

まだ自坊や金沢兼務寺院が再建途中ながら、これまでの足跡を辿れば辿るほど困難な道のりであった事を再認識するものです。「ローマは一日にしてならず」という格言を身に沁みて実感します。禅語には「刻苦光明必ず盛大なり」と有りますが、苦しみを刻むことがいかに大変かを思い知るところでも有ります。今回で全国5教区の住職研修会での講話となりましたが、参加の各御寺院再興に少しでもお役に立てたら幸いに思うものです。何事もそうですが、やはり直ぐに実行に移す事が大切で人生は時間との闘いでもありますね。

 

 

 

それにしましても岐阜西教区の臨済宗妙心寺派寺院は約300ヶ寺ありますが、その半数が住職不在で兼務になっているとの事でした。寺院の後継者不足が深刻ですがたとえ後継者がいても結婚していない住職もおられ今後の寺院存続に影を落としているようで、寺院運営と後継者育成はセットで考えていく必要に思います。

 

15年程前の岐阜墨蹟展が懐かしい TAKUMIミュージアムへ通じる高架橋

 

午後からの講義は花園禅塾塾頭・大泉寺 桐野祥陽住職による「漢詩の作り方」と題して行われ、しばらく拝聴したのち帰路につきました。さて難しい話になりましたが頑張って参りましょう。講話を無事に終え安堵しましたが、和尚にとってもまだまだ寺院再興への苦難の道が待ち構えている事には違いないようです。残暑厳しき折、くれぐれもお身体ご自愛下さい。友峰和尚より

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