和尚のちょっといい話
たくさんの御供花が並んでいる ふれあいパーク霊苑
朝方の気温が26℃とずいぶん過ごしやすくなりましたが、まだしばらくは空調機が必要です。お盆が明けた途端、ふれあいパーク霊苑を訪れる墓参の御家族も少なくなりました。それでも今は夏休みということもあって夏の名残を惜しむかのように墓域には線香の煙が漂っています。午前中に瀬尾家開眼納骨諷経並びに墓前一周忌祥月命日忌法要が修業されましたが、休暇中の子供達も参詣され故人の霊を偲ぶ姿が印象的でした。
瀬尾家開眼納骨諷経並びに一周忌祥月命日忌法要
本当に時間が止まってしまったかのような雰囲気で、いつもの静寂でゆったりとした寺の境内の風景が戻って来ました。仏教の教えの「諸行無常 諸法無我」の理(ことわり)を実感する昨今ですが、最近は和尚と同年代の方が多く逝去されるのに鑑み1日1日の時間の大切さを身に染みて感じます。どう足掻(あが)いても1日は24時間しかなく1日の時(とき)を余すことなく緊張感をもって充実させるように努力を続けていますが、努力をすればするほど逆に時間が足らなく感じるのも不思議な話です。
さて皆様はこの酷暑の夏を如何お過ごしでしょうか? そろそろ夏バテ症候群が襲って来る時期でもあるのでくれぐれも栄養補給に留意してご自愛頂きたいと願っています。「あき来ぬと 目にはさやかに 見えねども 風の音にぞ 驚かれぬる」とは和尚の大好きなこの時期の古今和歌集より藤原敏行の歌ですが、いつもの風景の中にハッと秋を感じる瞬間が有ります。四季がある日本の国は素晴らしいですね! 皆様と一緒に「小さい秋」を見つけましょう!! 友峰和尚より