和尚のちょっといい話

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友峰和尚のちょっといい話 【 第3936話 】
2024年 05月 27日 談

 

大相撲夏場所で地元津幡町出身の新小結「大の里」が千秋楽で勝ち優勝しましたが、実に15日間素晴らしい戦いを見せてくれました。観戦中だった父親の知幸さんが桟敷席で号泣するシーンがテレビで映し出されましたが、心技体とも充実した関取には感動を覚えました。

 

石川県河北郡津幡町出身の大の里関が優勝

 

 

毎日欠かさずテレビ観戦を続けていただけに、今日からなんとなく相撲ロスになりそうな気がします。大の里の今後益々の活躍を期待したいものです。さて昨日は山川宗玄老大師の妙心寺派管長第三十六代晋山式に参列しましたが、本当に清々しい天気に恵まれしかも時折式場となった妙心寺法堂内に涼しい初夏の風が吹き込み、約六百名近い参詣者のもと厳粛な雰囲気のなか晋山式が粛々と修業されました。

 

感動醒めやらぬ 山川宗玄老大師猊下妙心寺派管長晋山式

 

今日はその時の感動の余韻が残りながらの自坊の後片付けに入りました。愈々重文庫裡の全面修復工事が始まるため昨年より続けてきた什器や保存物整理移転作業も最終段階に入り、和尚の自室の重要保存物もどうやら全ての整理整頓が終了したように思います。明日は最後の室内点検をして金沢に出発したいと思います。

 

大安禅寺から望む初夏の白山連峰

 

つくづく北陸新幹線延伸開業のおかげを感じますが、金沢と京都並びに福井間を短い日数と時間で移動出来るのも交通インフラの発展の賜物です。あまりの移動の激しさに流石に疲労困憊ではありますが、全ての重要用件をクリア出来たのも文明の力と感謝したものです。それにしましても京都での行動はまさに分刻みでしたが、和尚の師匠でもあります大本山妙心寺山内(さんない)の雑華院華隠窟老大師猊下に御挨拶できたことも今回の重要な要件であっただけに、心から感謝した三日間となったようです。友峰和尚より

 

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