和尚のちょっといい話
本日4月8日はお釈迦様の生誕の日で、お誕生日をお祝いする「降誕会(ごうたんえ)」を午前8時より京都大本山妙心寺専門道場の雲水さん2名の出頭のもと厳修致しました。
令和6年度 降誕会(ごうたんえ)
昨晩は野町・少林寺に投宿(とうしゅく)されていた妙心寺専門道場の雲水さんと降誕会を修しましたが、ここ数年はコロナ禍にあったため中断されていた近畿地方ならびに北陸地方への托鉢が再開され久しぶりに宝勝寺へ来寺くださいました。
お釈迦様誕生の像 誕生佛(たんじょうぶつ)
誕生佛に 甘茶を注がれているところ
自坊の玄峰副住職が妙心寺僧堂で修行をした関係で毎年卑山に来寺されるようになり、本日は引き続き大安禅寺にも拝塔されるというので金沢駅まで送りました。紺の綿衣を着た雲水が草鞋姿(わらじすがた)で金沢駅構内を歩くと、外国人観光客の方がその姿の珍しさも手伝ってしきりにカメラを向けていました。
出発の前に 宝勝寺の玄関にて
JR金沢駅 鼓門の前で
新命和尚と連絡を取り福井駅到着時間を伝えましたが、大安禅寺の後は福井県小浜市の常高寺様に向かうとのことでした。妙心寺専門道場はいつもは京都市内を托鉢しますが、この時季は「遠鉢(えんぱつ)」と称して全国に出向き、修行の一環として化縁托鉢に出て主に妙心僧堂との法縁の深い寺院に宿泊しながら托鉢されます。
本日も汗ばむような暖かさとなり、金沢市内の桜の名所はどこも満開となったようです。午前中に木村家満中陰忌法要が本堂で修業されたのち引き続き納骨の儀が行われましたが、本当に清々しい気候の中での追善供養となり故人の御徳を偲ぶことが出来ました。
木村家 満中陰忌法要を修業いたしました
ふれあいパーク霊苑のしだれ桜
木村家御家族の方々とともに
ふれあいパーク霊苑を通して御法縁が次第に広がりを見せていく寳勝寺ですが、本日は妙心寺僧堂の雲水さんと一緒に降誕会を厳修出来た事に深く感謝した一日となったようです。友峰和尚より