和尚のちょっといい話
伝燈寺境内竹林で 結界用の竹を切り出しました
昨日に引き続き午前中より伝燈寺の設えに出向きましたが、本日も清々しい気候となり伝燈寺の山々から吹いて来る風は実に値千金の秋風です。鳥の鳴き声や蛙の声などが境内に響き渡り、市街地とは全く別天地の世界に思えます。そんな素晴らしい環境の中に建てられた伝燈寺ですが、創建以来約700年という悠久の歴史を有しながら何度も兵火に遭い、江戸時代に加賀藩第三代前田利常公が千岳宗仭禅師を開山に迎え七堂伽藍の再建を試みたものの藩主の死去に伴い遂に果たせず今日に至っています。
弁財天窟の掃除
泥水を掻き出しているところ
弁財天が洞窟の奥に祀られており、本日はその洞窟と弁財天祭壇の掃除をしました。また洞窟入り口には結界を設け、当日は御幣が飾られる予定となっています。法要に際しての準備は一応整いましたが、21日(土)の法要前日に最終の点検に入る予定です。掃除を終えた後に昨年植えた伝燈寺里芋を掘ってみたところ、どの株も先ず先ずの成長を見せており行事の際に真前にお供えしようと思っています。
おとなしいコウモリと
掃除を終えた後、切り出した竹で洞窟入口に張る結界の準備をしました
伝燈寺里芋の収穫
親芋から 子芋を取り外しました
昨日の作業で気づきましたが、1日トータルで約1万歩の歩行運動となり如何に身体を動かす仕事が健康に良いか実感しました。ウオーキングも大切ですが、やはり外作業での運動は身体全体の筋トレでもあるようですね。中国の高僧・百丈懐海禅師の言葉「一日作さざれば一日食らわず」とはまさに、「作務(さむ)」が心身の健康を保つ方法であることを説いたのだとガッテンするものです。友峰和尚より