和尚のちょっといい話
友峰和尚のちょっといい話 【 第538話 】
2015年 02月 07日 談
稲場俊達様より頂きました
寶勝寺檀信徒の稲場俊達様より、桃の節句伝統の「金華糖」をお孫さんにということで頂きました。煮融かした砂糖を型に入れ冷やし固めて作った砂糖菓子で、現在では長崎県と石川県で雛祭りやお祝いごとの時に送られるそうです。
今日、こういった伝統的なお菓子が全国的に消えて行くのは大変残念なことです。今のようにお菓子も豊富でなかった時代、子供たちの喜ぶ姿が目に映るようです。お飾りとして用いられて来ただけあって写真の如く「めでたい」イメージそのもので大変可愛らしく、さっそく孫に届けたいと思います。
昨日は寶勝寺総代の須貝外喜夫様が、亡きお母様の御命日忌のお墓参りと本堂修復工事視察に来られました。これまた魔訶不思議にも、墓参中にはみぞれ交じりの雨が上がり、後光の差すが如くに雲間から太陽が燦々と照り輝いて墓石一帯を包んでくれました。「南無観世音菩薩」「南無観世音菩薩」、顔を照らす光に、故人の慈悲のぬくもりを感じました。
式台玄関および御手洗所工事を視察されている様子
墓参供養を終えて寺に戻れば、和歌山県紀の川市での小5男児刺殺事件のニュース報道がなされていました。連日のように発生する凶悪事件。「家族の絆」「祖先との絆」「隣人との絆」「国家との絆」等、心の原点に立ち返って「命の絆」とはなんぞやと静かに瞑想した一日となりました。友峰和尚より